全5分冊の第2巻。本書では1934年のオーストリア首相暗殺から1939年の
チェコスロバキア崩壊までを取り上げています。
・第三帝国下の政治・経済・社会とはどんなものだったのか?
・オーストリア併合に至る過程
・オーストリアだけでは飽き足らずチェコスロバキアの崩壊
(それによる領土拡張など)を狙うヒトラーと、当事国並びに周辺国の思惑。
そこら辺に詳しく迫った一冊です。英仏が何故第三帝国(ナチ)の実力を
見誤ったのか?という部分に迫れていないのは残念なのですが(この点について
は著者も当時の各国情報部は把握していた模様としか書いていない)、第三帝国
と英仏の動き・思惑を一気に俯瞰出来るという点では(財布に優しい点も踏まえ
て)お勧めの一冊です。
ただ(これは第1巻のレビューにも書きましたが)横文字名前が多々登場します。
なので、誰が誰だか分らなくなることも有りまして・・・折角、再販するので
あれば(それも新訳で)、人名録等や年表など、日本独自の要素を付け加えて
貰えると、読者の便に応えたのではないかと思う次第です。