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19 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
トンデモ本という評価もあるけれど,
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レビュー対象商品: 第三帝国の興亡〈1〉アドルフ・ヒトラーの台頭 (単行本)
トンデモ本という評価は酷だと思う。この通史の価値は第三帝国の現場にあって 当時の空気に触れたジャーナリストの再構成的報告である点にある。 いわゆる歴史書として評価したり、歴史学的実証性を求めるのはお門違いだし 無い物ねだりである。 主観的ルポルタージュとして読めば当時の臨場感が伝わってくる。 一種の読み物、そう割り切れば、第三帝国の歴史を俯瞰するには 便利だし(しかも結構詳しい、オーストリア併合やチェコ占領の経緯などここまで 詳しい記述には初めて接した)、読み物としても面白い。
11 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
ヒトラーとナチス党は何時、何処からやって来たのかを解き明かす,
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レビュー対象商品: 第三帝国の興亡〈1〉アドルフ・ヒトラーの台頭 (単行本)
東京創元社が50年くらい前に翻訳&出版したナチス・ドイツ(第三帝国)の通史もの。今回、新訳を持って再版されたのが本書です。 本書ではヒトラーの出生→10代のヒトラー→政治活動への傾倒→ナチス (その前身も含め)の台頭と他勢力を含む権謀術数→首相就任(合法的に権力 簒奪)→1934/9/4、ニュルンベルクの党大会までを約440pに詰め込んでいます。 有史上まれに見る独裁者の人格や思想の形成、初期ナチス党やワイマール 共和国にドイツ陸軍といった各勢力間、並びに各勢力内部に於ける権謀術数 (今日の敵は明日の味方。そしてその反対を地で行く展開)、ヒトラーと ナチス党が如何にしてドイツ国内(国民)に浸透していったのか・・・等、を 一気に俯瞰出来ます。 そして(著者曰く「第三帝国は最も資料が残っている国家」というだけ あって)各種史料を元にして描くことで読者の眼前にまさに今繰り広げられて いるかの如く、場面場面を再現することに成功しています。 当時のドイツについて知りたい、と思う方には強くお勧めしたい、というのが 読後の感想です。 ついでに書くと「ソフトカバー」という体裁にすることで2,300円という抑え 目の価格で出版した東京創元社にも感謝。 ただ、折角新訳まで得て再販するのなら・・・人名事典つけるとか(登場人物 が多い)、ちょっとした用語集つけるとか(例えば平気で「プッチ」「プッチ」 と連呼していますが、独語をそのまま使うなら攻めて「一揆」といった日本語訳 を注釈としてつけた方が良いだろうと思うのです)してもらえると、より読み 易かったのではと思う次第です。
14 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
現代史に興味のある方すべてに推奨,
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レビュー対象商品: 第三帝国の興亡〈1〉アドルフ・ヒトラーの台頭 (単行本)
1960年度アメリカ最優秀出版賞を受賞したシャイラーの原書は、その翌年には東京創元社から5巻本で翻訳が出版されている。残念ながら、この翻訳は手にしたことがなかった。なぜ東京創元社は、今になって新訳を出版する決意をしたのか?この点は、編集者の優れた職業的着眼力によるものだとひとまず考えておこう。私も20世紀の外交史ないしは政治史に大いに関心を寄せる読者であるが、この分野の書籍としては今年度の最高傑作として評価されても良いだろう。それにしても第一次世界大戦では一伍長であった人物が、40代半ばにしてドイツ帝国の独裁者としてのし上がることを可能にした時代背景、それを傍観しあるいは追従してついにはドイツと国民を破滅に追いやるワイマール共和制以前からの顕官貴紳、産業界の大立者の人間模様は実に興味尽きないものがある。現代史に興味をもつすべての読者に一読を奨めたい。
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