堺屋氏は、ここ20年の衰退の末に迎えた東日本大震災を、
徳川幕藩体制の崩壊、太平洋戦争に次ぐ「第3の敗戦」と
位置づけています。
確かに、幕末と太平洋戦争の時期はトップがコロコロ替
わるなど現在の状況と似ている部分が多くあります。
本書では、国家の体制が根本的に変わるのは、その時の
支配階級の文化が国民全般に信じられなくなったときで
あると述べています。幕末では「武士の文化」、太平洋
戦争では「軍人の文化」が廃棄されました。
だとすれば、第3の敗戦では「官僚の文化」が廃棄される
のは間違いないでしょう。
残念ながら、次の支配階級は何になるかという回答を本書
から得ることはできませんでした。
今の日本は大きな変革の時期に来ていることは間違いあり
ません。あまり悲観的にならず、面白い世の中がやってき
そうだという希望を持って生きていくことが大切だと思い
ました。