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第三の女 新装版 (光文社文庫)
 
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第三の女 新装版 (光文社文庫) [文庫]

夏樹 静子
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

晩秋のパリ郊外。時ならぬ嵐で雷鳴が轟き、バルビゾン村の古びた小さなホテルで停電となった。冥暗の中で、偶然出会った日本人の男女が過ごした夢のような時間。そして、誰にも明かすことのできない黙契が因で起きる動機なき連続殺人事件が、福岡につづき、箱根で。容疑者には完璧なアリバイが…。美しくも哀しい愛の行方。フランス犯罪小説大賞受賞作。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

夏樹 静子
東京都生まれ。慶應義塾大学英文学科卒。大学在学中に『すれ違った死』が江戸川乱歩賞候補になる。1970年、『天使が消えていく』が再び江戸川乱歩賞候補。’73年、『蒸発』で第26回日本推理作家協会賞。丹念な取材と繊細な心理描写、着想の斬新さで新テーマに挑みつづける。長年にわたり、水準の高い多彩な作品群を生み、2006年には第10回日本ミステリー文学大賞を受賞した。『第三の女』で、フランス犯罪小説大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 391ページ
  • 出版社: 光文社; 新装版 (2007/5/10)
  • ISBN-10: 4334742491
  • ISBN-13: 978-4334742492
  • 発売日: 2007/5/10
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.8 x 1.5 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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形式:文庫
学会の為に、パリ郊外のホテルに滞在中の大学助教授 大湖浩平は、嵐による停電の最中に、お互いの顔も見えないまま、翻訳家鮫島史子と情交を交わし、交換殺人の約束をする。
浩平が、殺人を依頼した相手は、二十人近くもの子供が癌に掛かったとされている発癌性のある毒物を含んだ菓子を製造した菓子メーカーと結託して調査結果を偽って報告した同じ大学の教授、やがて彼は毒物を混ぜた紅茶によって殺害される。

きっちりとサスペンスで、どんでん返しもあり、ラブロマンスの要素も疎かになっていない、見事です。

本作品は89年のフランス犯罪小説大賞(ロマン・アバンチュール賞)受賞作です。
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By 佐倉ごるふ トップ1000レビュアー
形式:文庫
さすが見事です。男の恋慕の情をからめた、上質な

サスペンスの秀作です。

推理小説ではありますが、それにしても

根底にあるのは、幻想的な男女の愛をモチーフに

した、不思議な魅力をもったストーリーです。

ある大学教授が、パリ郊外で偶然見知らぬ女性に出会います。

稲妻と停電とともに、見知らぬ二人が暗闇で交わした

密約。その後の日本での殺人。真相を犯人を追う刑事たち。

本格謎解き、犯人探しのプロットではあるのですが、単に

それだけではなく、交換依頼殺人にみえる話なのですが、

そう単純な構図でもない。ラストでは、まったく予期しなかった

結末で、正直びっくりしました。

これは、フランスの賞を受賞したそうですが、日本での

受賞がない理由がわからない、それほどの傑作です。

ぜひ、ドラマ化、映画化して欲しいです。ヒットすると

思います。
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3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
陶酔 2009/6/14
形式:文庫|Amazonが確認した購入
日本人で初めてフランス犯罪小説大賞(ロマン・アバンチュール賞)を受賞したのが本作で
す。
パリ郊外のホテルで嵐の夜偶然出逢った日本人の男女。停電というハプニングの中、お互いの
心底にある鬱屈した感情を吐き出しあい、夢のような愛の一時を過ごすことに。そして顔も
知らぬまま別れ帰国した後起こる2件の殺人事件。それぞれ最も疑わしいとされる人物には
完璧なアリバイが....

この作品、魅力的な導入部を始めプロットも良いし推理小説的なからくりも良いですが、最大
の魅力として、男独特のやるせなさを見事に描いている所だと思う。著者は何故こんなにも
男性心理を上手く捉えているか不思議なくらいです。
個人的に主要登場人物の大湖浩平(だいごこうへい)の精神的葛藤には陶酔にも似た感覚を
覚える。いや陶酔できる推理小説ってのはありそうでない(笑)。この人物像に共感できる
か否かでまた評価もそれぞれ違うんだろうけどなア。
なんだろう、美しくも哀しい愛の行方なんて銘が打ってあるので女性向きなのかなと思えば、
否、これは男性の方が共感できるストーリーですね。また終わり方が何かさ......やり場の
ない感情が心の中を揺曳し続ける....
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