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13 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
名人芸に星10個,
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レビュー対象商品: 第一阿房列車 (新潮文庫) (文庫)
内田百の随筆は栄養満点なのですが、名人芸の落語に似ています。大笑いさせられる場面でも、演じている(書いている)方は澄ました顔をしている、或いは、しかめっ面をしている。内田百の数ある随筆や小説の中でも「阿房列車」シリーズは最上質のものです。とくに弟子のヒマラヤ山系との会話が絶妙で、なんだか尻切れトンボのようなものが多く、百先生も「?」なのですが、相手はしたり顔で澄ましている。そしてその逆もあり。大体しかつめらしい理屈を(屁理屈というべきか)ならべて、普通人の意表をつく所など可笑しくて可笑しくて大好きです。関西風にいうと「ケッタイなオッサン」の頑固な屁理屈と行状記。でも真実をついているところもあり、何より文章は絶品です。
9 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
列車に乗る心,
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レビュー対象商品: 第一阿房列車 (新潮文庫) (文庫)
1955年の新潮文庫版の復刊。伊藤整の解説もちゃんと収められているのが嬉しい。仮名遣い等は現代文に改められている。1950年に大阪へ行ったのを手始めに、静岡、鹿児島、東北、奥羽と5つの列車旅を収める。といっても旅の目的は汽車に乗ることだから、目的地での出来事が描写されているわけではない。また、汽車旅を描くといっても、車窓の風景を淡々と綴っているわけでもない。書かれているのは著者自身の心なのである。旅に出ることへの躊躇、列車での不快なこと、自己韜晦、他者への憤りなど。それが面白い。 内田百間は読者を選ぶタイプの作家と思う。著者の人格を気に入るかどうか。そこが評価の分かれ目になると思う。
21 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
こだわりの内田百先生,
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レビュー対象商品: 第一阿房列車 (新潮文庫) (文庫)
きちんと背広を着て、帽子をかぶって、ステッキ片手に列車の旅。道連れはヒマラヤ山系氏。ただ乗っているのがよく、しかも往復のうち往路だけがいいという百先生です。観光めぐりなどははなから眼中にありません。 おまけに往路は一等車で復路は三等車。借金してでも一等車だそうです。そこがまた百先生らしいのです。 この超ウルトラわがまま列車の旅の随筆のなかに、それらの理由が書いてありますから読んでのお楽しみです。 文章がうまく、また読みやすいので、たちまち引き込まれます。
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