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笙野頼子三冠小説集 (河出文庫)
 
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笙野頼子三冠小説集 (河出文庫) [文庫]

笙野 頼子
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

純文学の守護神にして永遠の「新人」、笙野頼子。デビュー後暗黒の十年を経て、立て続けに受けた三つの栄光―野間文芸新人賞受賞作「なにもしてない」、三島由紀夫賞受賞作「二百回忌」、芥川賞受賞作「タイムスリップ・コンビナート」を一挙収録。いまだ破られざるその「記録」を超え、限りなく変容する作家の栄光の軌跡。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

笙野 頼子
1956年、三重県生まれ。81年「極楽」で第24回群像新人文学賞を受賞し、デビュー。91年『なにもしてない』で野間文芸新人賞を受賞。94年『二百回忌』で三島由紀夫賞、「タイムスリップ・コンビナート」で芥川賞を受賞。2001年『幽界森娘異聞』で泉鏡花文学賞を受賞。05年『金毘羅』で伊藤整文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 258ページ
  • 出版社: 河出書房新社 (2007/1/6)
  • ISBN-10: 430940829X
  • ISBN-13: 978-4309408293
  • 発売日: 2007/1/6
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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By 若村さき トップ500レビュアー
形式:文庫
『現代思想』で笙野 頼子さんの特集があったときに、はじめて知った作家だったので、この本を買って、「タイムスリップ・コンビナート」を読みかけて、今一つ乗り切れなくて放っておいたところ、鉄道マンガ『鉄子の旅』の中で鶴見線の「海芝浦駅」(東芝の社員でないと下車できない駅)が出てきて、そういえばあれにあったな、と思い、また、読み始めました。

「タイムスリップ・コンビナート」「二百回忌」「なにもしてない」の3編とも、すすっーと読める箇所と、急に読むスピードが落ちる箇所とが交互に出てきたような気がします。作者の書く勢いのようなものは一定だけれども、文章の濃度がまちまち、という感じです。簡単にいえば、読み手を選ぶ小説であり、作家だと思います。

私は『二百回忌』が好きです。
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8 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 猫だるま VINE™ メンバー
形式:文庫
笙野頼子は、ぶっちぎりのエンターテイメントとして読んでます。

物語を読む量が閾値を超えると、デジャブ感覚におそわれることがあります。
『ブレードランナー』を観ていて、あぁ『野良犬』だなとかね。
実際に引用が行われたか否かより、デジャブ感覚というなにか、頭に刺さったとげのようなモノを抜きたいのです。
物語が好きでたくさん読んだのに、カンタンに楽しめないという悔しさ。

『二百回忌』では、”死んだ身内もゆかりの人も皆蘇ってきて、法事に”でます。
『二百回忌』は、言葉のアヤではないのです。
”ヨソノ家デハ誰モ蘇ッテ来ン”と母は言い、両親がこのことを恥と思っていない様子から、蘇りは、不思議なことではあるけれど、それぞれの家にある独特なしきたりに似た、いとなみであることが、腑に落ちます。

おもしろい映画のはじまりに感じる予感があります。すべては見通せない、でも共感、リズムがいい、といった言葉が渾然となった、どこかうれしいアナログ的感覚です。ワクワク。
もちろん、笙野さんの小説には、それがあるといいたい。

この本のタイトルは『笙野頼子三冠小説集』とあり群像野間三島芥川泉伊藤で、計六冠。
自分くらいの本読み(なぜかえばってる)が好きな作家でも、どこかエンタメのニオイがすると、かしこい系の賞を取れないことは、ママあるなかで、うれしいし、おもしろさのお墨付きという、外部からの証明は、本屋さんにおいてもらいやすいので、なによりです。

ヨイトコロまだまだあり。映像的だし。SFもかけるし。ドメスティック(日本、その村や村社会)でありながら、ユビキタス(偏在、普遍、、、妖精の目で妖精を見る)的な新しい神話とも思えるし。
なんというか、大好きですね。

蛇足ですが、
言っている文章はわかるのだけれど、何を語りたいのかわからない、という人もいると思います。それは、書いてあるフェミや私小説家やそのほかのテクニカルタームを正式な意味でとらえようとして、作家の言い方や言い草に気が回っていないのです。
蛇足の二つ目ですが、彼女の作品で『金毘羅』があります。
実際の金毘羅は、クンピーラ、インドの神様でガンジス川のワニ。ヒンズー教。このワニが、仏教に取り込まれて帝釈天となるのですがなぜか、昔の名前、コンピラで出ています。また、廃仏毀釈の荒波で、お寺から神社に宗旨替えするというウルトラCを決めたこともあります。恨みの人、崇徳天皇が眠っているので、明治天皇も即位してから真っ先に訪れたとも、聞いています。また、山の上につくられた宗教施設なのに、海運の神様です。そして、、、
ホントにまだまだフシギはあるのですが、

コーユー知識と作品とは、まったく関係してません。
ただ、日本というわけのわからなさ、家というわからなさ、こんぴらというわからなさ、といったわからさと、通底はしているのかもしれません。
そして、このわからなさの正体は、依り代、だなと予測してます。
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