「ツバル」と聞いて、どのようなイメージが浮かびますか?
この一言で始まる本作は、我々が抱きがちな、地球温暖化の影響で沈みゆく一島国への悲観的なイメージを一掃させ、本当の現地の様子や人々の暮らしが、実際に現地に赴いた筆者の生の声で綴られている。
本書では、「ツバル」島がどのように形成されたのか、辿ってきた歴史、日々の生活、教育、政治、直面している社会問題等、多角的視点から島を見つめることで、その国の一側面しか知らない我々に、島の人たちにとって必要な事は何なのか、そして我々諸外国が本当に知らなければならない事、行わなければならない事は何なのか、を問いかけている。
「ツバル」にとって、温暖化に起因する海面上昇が重大な問題であることは事実である。この事実を通じて、問題の原因が何なのかをしっかりと捉え、「1か100か」で物事を考えず、視野を広げる事、自らの基準で他を決めつけないことの大切さを改めて再確認させてくれた一冊。より「ツバル」のこと、この国の人々の事が知りたくなった。