「看板に偽り有り」という言葉がしっくりくるほど「笑撃」ではないし、何より小人プロレスに関する記述があまりに少ない。序盤の半分がインタビュー風景が若干あるのみで、あとはほとんど筆者の愚痴と泣き言。加えて、文章が意味も無く前後したり、比喩表現がわかりにくかったりと、読みづらいのも難点。
後半には長与千種が語る小人プロレスの魅力や、小人同士(レスラーではない)の対談風景などそれなりに見所はあるが、やはり小人プロレスに関する描写は少ない。
付属の小人プロレス6人タッグのDVDは、大阪プロレスや菊タロー選手にも通ずる「笑いのプロレス」が見られ、実に面白い。
小人たちを取り巻く理不尽な差別について書きたいのはわかるが、それならばもっと書き方もあったと思われるし、タイトルも変えるべきだろう。彼らを間近で見てきた筆者ならば、小人プロレスの魅力や凄みを語り、付属のDVDを見てもらう方がよほど彼らを理解してもらえたのではないだろうか。実にもったいない。