「笑わない人魚」「青髭の友人」「真夏の城」「廻遊魚の孤独」の短編読みきりで、他に単行本のために書き下ろされた「海幸山幸」が収録されている。「笑わない人魚」と「廻遊魚の孤独」は半ば繋がっており、また一方では別に単行本で出ている「楽園まであともうちょっと」の前作となった「真夏の城」+αの「海幸山幸」の取り合わせとなっている。表紙とイラストが冷たい感じを受けるので最初買うのを延期していたが、実際に読んでみると、大人の男同士の暖かいふれあいが意外と楽しい。ただBLものになっていないかなぁ、という点で★4つにしておく。「真夏の城」は懐古的なものを彷彿とさせるが、他の「笑わない人魚」含む3編はミステリアスな雰囲気が強くてズンズン読み進んでしまう。今市子流のギャグが冴えている「廻遊魚の孤独」及び書き下ろし「海幸山幸」は他では読めないのでオススメである。