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笑う警官 (角川文庫 赤 520-2)
 
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笑う警官 (角川文庫 赤 520-2) [文庫]

マイ・シューヴァル , ペール・ヴァールー , 高見 浩
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 740 通常配送無料 詳細
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

ベトナム反戦デモが荒れた夜、放置された一台のバスに現職刑事八人を含む死体が! 史上初の大量殺人事件に警視庁の殺人課は色めき立つ。アメリカ推理作家クラブ最優秀長編賞受賞の傑作。

登録情報

  • 文庫: 433ページ
  • 出版社: 角川グループパブリッシング (1972/07)
  • ISBN-10: 4042520022
  • ISBN-13: 978-4042520023
  • 発売日: 1972/07
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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23 人中、23人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By yukkiebeer #1殿堂 トップ50レビュアー
 1967年11月13日午後11時過ぎ。ストックホルムの街外れで、運転手と乗客の射殺体を満載した路線バスが発見される。被害者の中には一人の若い刑事が含まれていた。果たしてこの大量殺人の背景には何があったのか?殺人課の刑事たちが真相を求めて奔走する…。

 スウェーデンで1968年に出版された警察小説です。傑作の呼び声高く、その評判を裏切らない“すこぶるつき”の面白さを堪能しました。

 400頁を越えるこの小説が読者を結末まで一気に引っ張る理由はいくつもあります。

 殺害された乗客たちに何ひとつ共通点が見出せないという事件の背後に、やがて別の迷宮入り事件の影が見え始めます。謎が謎を呼ぶという筋立てのワクワク感は途中一度として私を飽きさせることはありませんでした。

 また事件を追う刑事たちの一癖も二癖もある個性が決して突飛ではなく、存在感あふれるその人物造詣は見事です。中心人物であるマルティン・ベックが抱える夫婦の倦怠感と、両親のそうした危機的状況をまだ窺い知るには幼い娘イングリッドとベックとの父娘の会話。一方ベック夫妻とは対照的に、コルベリ刑事とその14歳も若い妻グンとの初々しくも官能的なやりとり。直接事件解明に結びつくわけではない夫婦や家族の挿話が、物語に人間くさい奥行きを持たせています。

 さらにいえば、この小説は60年代の社会的空気を鮮やかに切り取って差し出す点にも特徴があります。スウェーデンがまだ第二次世界大戦の記憶を生々しく抱えているという時代背景や、そんな時代にあって今はアメリカがはまりこんだベトナム戦争の泥沼が、遠く北欧の人々にも大きな影響を与えている状況などが描かれます。

 それでいてこの40年も前の小説は、今でも決して古びることなく読者を魅了します。刑事たちと共に、スリルを味わいながら犯人を追った400頁でした。
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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
 スティーグ・ラーソンの「ミレニアム」シリーズやヘニング・マンケルの「ヴァランダー警部」シリーズなど、昨今、良作の邦訳が相次いでいるスウェーデンミステリーですが、ついこの間までは、マイ・シューヴァルとペール・ヴァールーによる「マルティン・ベック」シリーズがスウェーデンミステリーの代名詞でした。
 本書「笑う警官」は、その「マルティン・ベック」シリーズ全10作中の第4作にして代表作とされている作品です。
 ベトナム戦争に反対するデモが頻発し、不穏な空気が漂う、1967年11月のスウェーデン、ストックホルム市。ある晩、路線バスの車内で乱射事件が起こり、運転手・乗客全員が犠牲になります。その中には、警視庁殺人課主任マルティン・ベックの部下の刑事も含まれていました。乗客同士は偶然乗り合わせたとしか考えられず、このため、当初は狂人による犯行とも見られましたが捜査は難航。捜査の糸口は、刑事がなぜこのバスに乗っていたのか・・・。
 本作は、一言で言うと、刑事たちの地道な捜査をリアルに描く警察小説ですが、魅力的な謎、個性的な刑事たち、意外な展開とが相まって、数ある警察小説の中でも上位に挙げられる作品になっていると言えるでしょう。
 特に、私生活を含めた刑事たちの描写は、時に楽しく、時に哀しく、ラストのエピソードも含め、「うまい!」とうならされました。
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9 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 紫陽花 VINE™ メンバー
シューヴァル夫妻は本シリーズを1年に1作づつ発表し、全体としてスウェーデン社会の10年を描く構想だったようだ。本作はシリーズの代表作となった。

バスの爆破事件の被害者の一人に現職刑事が。その刑事の周辺を探るうちに、彼が空いた時間にある事に没頭していた事が分かる。一体彼は何をしようとしていたのか ? これが最大の眼目である。

警察小説として優れている事は勿論、事件の背後にある社会風俗、人間模様等も良く描けている。作者の構想通りだろう。北欧を代表する警察小説の白眉。
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