著者の講演を聞きました。口八丁手八丁なところがヤンキー先生こと義家弘介ととてもかぶる気がしました。
その分、文章を書くのは慣れていない感じですね。
一介の介護士が施設の運営を任されるようになるまでに、どういう成長物語があったのか。どういうところが評価されたのか。
3Kと呼ばれる介護の現場で「笑う介護士」という真逆の言葉が出てくるまでのいきさつは?
笑う介護を実践して、利用者にどういう影響があったのか?
この本を読む人はそういうところが知りたいはずです。
なのに、実例はほとんどなし。理念ばかりでした。
もちろん理念なくして実践なしですが、理念を書くならもっと凝縮したエッセンスを読ませてもらえませんか?
どうでもいいようなことをたらたら書かれても、よく伝わってきません。
たとえば、笑いとは何か? ということを書くところで、人間の笑いにはプッと吹き出すものからゲラゲラ笑うものまで、いろんな種類の笑いがあるということを2ページくらいかけて長々と書いていますが、そんなにしてまで笑いというものを説明してもらわなくても、笑ったことのある人なら誰でもわかります。
書くべき内容がないから間に空白行をいくつも入れたり、どうでもいいことをたらたら書いてページを稼いでいるような印象を受けました。
最後の方はななめ読みですませました。
職場においてあったので借りて読みましたが、買っていたら後悔していたでしょう。
講演はなかなかよかったのに。
本を出すならニーズをちゃんと考えて書いてほしいです。