日経ビジネス
お笑いを超えた吉本流経営術
日本のお笑い界をリードする吉本興業。所属タレントたちの活躍は、もはや関西地区にとどまらず、国民的な支持を得るにまで至った。長引く不況を後目に、1999年3月決算で、売上高246億5000万円、経常利益24億1000万円と手堅い商いを展開中だ。
日本のお笑い界をリードする吉本興業。所属タレントたちの活躍は、もはや関西地区にとどまらず、国民的な支持を得るにまで至った。長引く不況を後目に、1999年3月決算で、売上高246億5000万円、経常利益24億1000万円と手堅い商いを展開中だ。
かつて横山やすし・西川きよしのマネジャーを務め、現在は同社の常務取締役である木村政雄氏が、吉本流のユニークな経営戦略と、体を張ってつかみ取った商いの法則を披露する。
先月、同社は「老人介護の話題は何かと暗くなりがち。この分野にもお笑いを供給していく」とマスコミに発表した。日本の企業が、お笑いを軸に、米ウォルト・ディズニー社のような総合エンターテインメント企業を築き上げるためには何を成すべきか。
本書では、バブル時期に地方自治体が建てた余剰文化施設に対し、積極的にソフトを供給する戦略などを紹介。公共機関との新たな関係を築き上げることで、更なる拡大を模索する。
また、広告代理店や総研が提供するマーケティングサービスが、データや理論に偏りすぎている点を批判。経営陣自らが顧客の本音にしっかりと耳を傾けよと助言する。
(日経ビジネス2000/2/21号 Copyright©日経BP社.All rights reserved.)
出版社/著者からの内容紹介
「笑いの世界」を席巻した吉本興業の現常務が、笑いの本質とその戦略を書き下ろす。大阪という地域性と全国区の笑いとの差とは? そして、笑いの経済効果とは? キーワードは「感動」である。
内容(「BOOK」データベースより)
「笑いの世界」を席巻した吉本興業、その現役常務が書き下ろす笑いの本質と企業戦略。大阪という地域性の笑いと全国区の笑いとの間に差異はあるのか?現代人にとって、笑いとは何か?そして、笑いが及ぼす経済効果とは、果たしてどれほどのものなのか?それらを考察しながら「緻密に考えられたいい加減さ」を著者は吉本の本質だと定義する。その上で、次なる目標は「感動」をいかに人の心に呼び起こすかなのだと説く。吉本興業の苦闘の歴史を辿りながら、新しい笑いの行き着く先を「感動産業」と規定する著者の、目からウロコな「経済論」。