「きっかけ」というと、英語もしくは単語に興味をわかせる程度の「きっかけ」をつくる本と思われるかもしれません。しかし本書はそれだけにとどまらないと思います。
まず勘違いしないで欲しいのは、本書は、単語集ではなく語源集です。なので、載っている単語が少ないというのは的外れな話です。単語はあくまでも例にすぎません。
それにしても、語源集のわりには、あらゆる語源がのっていない、厳密でない、といったご批判もあることと思います。
しかしここが本書のよいところで、
・網羅性を捨てて、実用上、利用範囲が広く、使えるもの
・厳密性を捨てて、記憶の補助をさせるためにどのようにイメージするとよいのか
という解説に重点を置いているのです。
よって、本書に盛り込まれている語源の知識と、考え方やイメージの仕方をマスターすれば、後々、覚えにくい抽象的な単語を覚えるときに、「自分で」対処できる「きっかけ」を見出すことができるのです。この単語の意味はこういうイメージでこうなったんだな、といった感じで自分で記憶を補うことができるようになります。
そういう意味では、強力な実践力を養ってくれる本だと感じました。
もちろんすべての単語を、本書の語源の知識とイメージを利用して記憶に結びつけることはできません。が、大まかにでも知っているのと知らないのとでは英語の学習に差が出てくるものと思われます。