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13 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
オソレ,
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レビュー対象商品: 竹の民俗誌―日本文化の深層を探る (岩波新書) (新書)
生命現象・自然現象――人知を越えた壮絶な混沌――に接したときに生じるオソレの感情が〈聖〉と〈賤〉であり、〈聖〉と〈賤〉はふたつでひとつ、いわば表と裏の関係である。本書を手に取り、「竹」の〈聖〉なる面と〈賤〉なる面について読みすすむうちに、こころのなかで〈聖〉と〈賤〉の区分けが揺らぎ始める。レッテル張りして遠ざけていた、人知を超えた壮絶な混沌のなかにわたしもいるのだ。竹細工をなりわいとする人々の生活や歴史について知れば、もう逃げられない。差別とは何かと考えざるを得ない。姫を手に入れようとした貴族が実在の人物であったこと、帝(天皇)の求婚さえも断り、姫は月に帰ったこと等などを指摘し、民衆のカタルシスとして「竹取物語」を読み解いた論考はさすが。「差別され抑圧されている民衆が文化を産み、支配者はそのウワズミをすくいとっているだけ」という沖浦民俗学のテーゼが「竹」をキーワードにあますところなく展開している。
29 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0
古代民俗と日本人の起源,
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レビュー対象商品: 竹の民俗誌―日本文化の深層を探る (岩波新書) (新書)
竹の民俗誌とはいうものの、工芸や生活史を語るものではなく、日本民族の起源へと迫る古代史の本。大和朝廷と隼人が中心であり、『竹取物語』なども引き合いに出されている。隼人などの南島系民族は大和朝廷によって滅ぼされ、抑圧されてきたというのが著者の立場であり、その証拠が竹に見出されると主張される。 南島系文化と竹とが組み合わされ、神話や記紀に、その残滓を探っていくのだが、こじつけ・牽強付会としか思えない部分も多い。南島系海洋民族の復権を焦るあまり、筆が滑りすぎている点も見受けられる。
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