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26 人中、25人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
買いです。,
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レビュー対象商品: 競売ナンバー49の叫び (ちくま文庫) (文庫)
難解というのももちろんありますが、とにかく長いピンチョンの著作にあって、例外的な分量と取っつきやすさを持って鳴る「競売ナンバー49の叫び」です。詳細な「解注」が付されていることもあって、ピンチョン入門にうってつけだと思います。もう20数年前にかのサンリオ文庫で出されたのを読んだのが最初で、当時買ったその文庫には、「解注」で触れられている箇所にマーカーで線が付けられており、それを目にする度に苦戦した大学時代の記憶がよみがえります。ところで、今回、この文庫化で初めて本書を手にされる方は、一見とかく詳細に過ぎるように見える「解注」に面食らうかもしれませんが、実は「解注」は本作の基調や読み方を読者に知らしめ、ピンチョンの世界にソフト・ランディングしてもらおうとの訳者、苦肉の一策であって、後半になるほどに量質ともに収まってきますので、100頁あたりまでは鳴らぬ堪忍で頑張りましょう。僕個人は、まず一度栞を二つ使って本文と「解注」を行きつ戻りつもたもた読んだ後、間を置かずもう一度読むようにしています。二度目は取るに足らない固有名詞の説明などが頭に入っていますのでほとんど「解注」を確かめることもなく、この作品の有する感傷的な部分まで愉しむことができるように思います。また、今回の文庫化はそのサンリオからのものではなく、その後ちくまから出された「殺すも生かすもウィーンでは」を収録した単行本の文庫化であり、訳者によるあとがきでは、サンリオ文庫閉鎖の余波で原稿料が出なかった等の、およそピンチョンの壮大な作品世界に似つかわしくない後日談を知ることもでき笑えるのですが、これもまた、意外に下世話なピンチョンっぽいと言えば言えるかもと変に納得させられもしたのでした。
52 人中、45人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ピンチョンを読むならまずこれを,
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レビュー対象商品: 競売ナンバー49の叫び (単行本)
かつての恋人の遺産を調べる女性主人公が、徐々にアメリカ全土に張り巡らされた、ホモセクシャルや自殺中毒者など非アメリカ的な人々の地下組織を幻視するようになっていく……、という風にストーリーを言葉でまとめられる事自体がピンチョン作品のなかでは稀有な存在です。中編で、サスペンスフルでもあり、ピンチョン作品の導入には最適の作品。ピンチョンお得意の、歴史的逸話をベースにした挿話も大変魅力的です。
29 人中、23人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
これはスゴい作品・・・!,
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レビュー対象商品: 競売ナンバー49の叫び (ちくま文庫) (文庫)
トマス・ピンチョンの作品の中で「一番読みやすい」小説がついに文庫化。1966年の作品。一番読みやすいと言っても、日本でも人気な「60年代のアメリカの作家」(例えばカポーティ、ヴォネガット、サリンジャー)などと比べるとかなり難しめですので注意。 一般人向けと言うより文学ヲタ向けの作品ではあります。 しかし「非常に難解な文学作品」と「一般人でも読める文学作品」のちょうど中間的な小説でありますので、なんというか「橋渡し的」役割がある小説だと思います。 注釈とかあとがきでページ数が割り増しされてますが、本編は「250ページ」しかありませんから、「古典的な文学作品」をある程度読んだ人はこれに挑戦すると良いんじゃないでしょうか?。 話の内容はある人の死がきっかけで主人公の前に謎が立ちあらわれ、話が進むにつれて色々な伏線が回収され収束していくという形式の小説。 まるで迷路の中をさまよっているような・・・あてどもなく漂い、迷い、流れていくような・・・。 暗喩がたっぷり。2,3回は読みなおしたい。 ちなみに2010年6月から新潮社でトマスピンチョンの全集が続々と出版されますので、この作品の新訳も来年ぐらい(?)に出版されると思われます。 ハードカバー版でしょうから高いのはイヤって方は、このちくま文庫版がおすすめ。 新訳好きやマニアの方は新潮社版がおすすめであります。
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