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競争やめたら学力世界一―フィンランド教育の成功 (朝日選書)
 
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競争やめたら学力世界一―フィンランド教育の成功 (朝日選書) [単行本]

福田 誠治
5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (19件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

OECD主宰の国際学力テストPISAを知っていますか? 大きな経済成長の見込めない時代、失業率の高さにあえぐEUを中心に、教育として与えられるのは「社会で生きていける力」であると考え、その力を測る手段として始まった。PISAダントツ世界一のフィンランドは経済的にも安定している国家。その教育は、読解力テストで劣る日本とどこがどう違うのか。視察や豊富なデータを元に、成功の秘訣をさぐる。

内容(「MARC」データベースより)

国際学力調査PISAダントツ世界一の国フィンランド。EUの中でも経済発展好調のこの国の底力は「学力」にあった…。フィンランドの成功の秘訣を、現地の学校を取材し、豊富なデータをもとに探る。

登録情報

  • 単行本: 262ページ
  • 出版社: 朝日新聞社 (2006/05)
  • ISBN-10: 4022598972
  • ISBN-13: 978-4022598974
  • 発売日: 2006/05
  • 商品の寸法: 18.8 x 12.4 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (19件のカスタマーレビュー)
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形式:単行本
そもそも執筆者がフィンランドの教育を客観視せず、自らの価値観に合致する側面だけ取り上げているのが最大の欠点である。フィンランド教育を研究し日本に紹介した功績が大きいだけに実に残念である。

フィンランド教育を客観的に研究していれば、出てくる結論は明瞭で「税率を上げ、教育予算を増やし、教員を増やし、現在の公立学校教員の給与優遇を廃止して少人数学級を実現すること」であるはずだ。それなのに何故、筆者は「数値目標に反対」(フィンランドは予算と人員に物凄く拘っているのに!)や「教師が手づくりのテストを作成」や「学級づくりという伝統的な協同の知」のような皮相的な処方箋を出してくるのか。フィンランドと日本の教育の本質を知らないと言わざるを得ない。「上の教育哲学が貧困」とするのは正しいが、研究者の教育哲学、社会構築能力こそ貧困なのではないのか(日本の大学の教授会や人事慣行の実態を考えると結論は明白)。日本国民を広く説得できる論拠と現実的な提言こそが不足している。

そもそもフィンランドの教育の最大の特徴は、予算と人的資源を公教育に集中投資していることであって、「競争しないこと」では全くない。アメリカと並び先進国中で最も教育費が高く、人員に予算をかけない我らが日本とは全く対極にある国である。(ついでに言えば、教員の給与に関しては、年功序列を堅持する日本の方が高くなっている!)

個人的には、日本では人口密度が高くてあらゆる側面で競争的になりがちであること、合理性よりも感情的な判断に左右され、冷静な議論を行う習慣に欠けていること、先を見据えた戦略的思考が弱く、失敗や欠点ばかり追及する後ろ向き発想をしがちであること、無意識に価値観の等質性を他人に要求して価値の多元性への拒否反応が強いこと、以上の四点から、フィンランドの教育をそのまま日本に取り入れるのは困難と考える。

また、EUの戦略、或いはフィンランドの国家戦略は根本的に小国が国際競争に勝ち抜くためのものである(※)。著者はなぜ露骨にその事実を無視するのだろうか。例えばフィンランド政府が自国を代表するグローバル企業のノキアをなぜあれほど優遇するのか、少しは考えるべきではないか。

 ※ この側面に関しては、『受けてみたフィンランドの教育』の方が遥かに参考になる。
受けてみたフィンランドの教育

ただでさえ教育学はファンタジーまがいの言説を過剰生産しがちな分野である。教育史や教育社会学のように客観視を重んじた研究を望みたい。
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104 人中、88人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
本書を読んで、フィンランドの教育がいかに成熟したものであり、

社会との深いパイプを持っているかと気付かされ、

教育が社会を写す鏡であるとするならば、その社会全体の成熟度にも感心させられた。

そして読み進めるほどに、日本の教育について案ぜざるを得ない気持ちになった。

教育とは社会と密接に関係しているべきものであり、社会に出て本当に必要な

力をつけるための場所が学校であるはずだ。

しかし、日本の教育は社会と切り離されていて、それまでは数字での判断が主だったのに、

それでいて社会に出る際には、「個性」を要求されると言う、とてもチグハグな状況である。

本書を読んでとても印象深かったのは、フィンランドの教育が自由であり、

教師による強制なしに一人一人のやる気を引き出すというやり方の背景として、

「自分が社会に受け止めてもらえるという安心感」があるということである。

日本に置き換えて考えてみると、自分の存在を認めてもらうための努力の一つとして、

いかに数字をあげるかということに力を注ぐのではないか。

そして、そこにうまく乗れなかった子どもたちが出てくるのも仕方ない。

しかしフィンランドの教育方針は、

「教育と言う船に乗った子どもは、一人たりとも落とさせない」

というものであり、根本的な考えの違いに気付かされ、感心させられる。

フィンランドの教育から我々が学び、考えるべきことはとても多い。

教育に関わる方、またそうでない方にも一読をお勧めします。
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65 人中、55人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Eddy
形式:単行本
2006年6月,あるマスコミは某シンポジウム記事の中で,PISAで好成績を挙げているフィンランド、英国を講演者が紹介した,と書いていた。フィンランドは確かに「学力世界一」であろうが,英国はPISA2003に参加したもののサンプル数が少なくて統計からは除外されている。また英国は,PISA2000に参加はしているが,総合読解力や数学的リテラシーなどで日本とそれほど違いがあるわけではない。

このように講演者が曖昧なことを述べているだけでなく,記者もまた不正確な情報をそのまま載せている。こうして正確な情報が伝わらないまま「低学力」という言葉だけが一人歩きしていった状況が今も続いている。そんな中で本書は,PISAの中身を明らかにすることはもちろん,行政府などへ出向き調査し,いくつものフィンランドの学校をまわって「世界一」の秘密を解き明かしている。

「地域によっては自治体の予算が余ると教育費にまわすという原則がある」「人口56万人のヘルシンキ市には図書館が38ある(船橋市には10,東大阪市には6)」などというフィンランドと,真っ先に教育費や図書予算を削る日本とでは「読解力」が違ってきて当然,と思われた。
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最近のカスタマーレビュー
タイトルに注意
PISAの結果からフィンランドの手法を持ち上げる内容です。... 続きを読む
投稿日: 1日前 投稿者: ssin
題名からしておかしいと思います。
教育制度に関しては素人ですが、大雑把にみても世界で教育成功国と評価される国には別の様々な共通要因があります。この本は偏りすぎですね。... 続きを読む
投稿日: 1か月前 投稿者: nico
良いとこ取りできるといいんだが。。。
PISAの結果が教育関係者に与えた衝撃は大きい。
評価法の賛否からはじまって、日本での教育のありかたにいたるまで、大きく... 続きを読む
投稿日: 2010/1/9 投稿者: いじさま
しょせん朝日
書名の段階で矛盾している本というのは初めて見ました(笑)
国同士なら「競争」してもOKなんですか?
投稿日: 2009/1/19 投稿者: カスタマー
正直、期待はずれ
この著者についてはよくしらない。古本屋で500円だったので買った。... 続きを読む
投稿日: 2008/11/12 投稿者: 太郎
フィンランドのやり方を全部日本に入れることは不可能
この本を読み、フィンランドの教育事情を知ることが出来たが、日本で取り入れることは可能なことが少ないと考えた。学校は学ぶ場所!!!!というものが強いのでフィンランド... 続きを読む
投稿日: 2008/7/16 投稿者: Hiroaki
日本の教育改革へのヒント集
学力世界一となって日本でも高い関心を集めるようになったフィンランドの教育事情を、教育における比較文化を専門とする研究者が取材・考察した書である。著者はフィンランド... 続きを読む
投稿日: 2008/5/4 投稿者: 所沢白猫
教育の理想を貫いている国
読めば読むほど日本の教育の反対を実行しているフィンランドがうらやましくなった。日本でこのメソードを取り入れても根本が変わらなければ意味がない。良い点数ばかりをとる... 続きを読む
投稿日: 2008/2/26 投稿者: リリ
子供を育てるならフィンランド。
フィンランドの学力水準は高い。
国際調査でもトップクラスだ。... 続きを読む
投稿日: 2007/12/28 投稿者: Tomoya Okuda
考えさせられた
国際学力テストPISAで日本が順位を落としたとして、学力低下がマスコミで騒がれました。... 続きを読む
投稿日: 2007/11/18 投稿者: madoka
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