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競争と公平感―市場経済の本当のメリット (中公新書)
 
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競争と公平感―市場経済の本当のメリット (中公新書) [新書]

大竹 文雄
5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (41件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

日本は資本主義の国のなかで、なぜか例外的に市場競争に対する拒否反応が強い。私たちは市場競争のメリットをはたして十分に理解しているだろうか。また、競争にはどうしても結果がつきまとうが、そもそも私たちはどういう時に公平だと感じるのだろうか。本書は、男女の格差、不況、貧困、高齢化、派遣社員の待遇など、身近な事例から、市場経済の本質の理解を促し、より豊かで公平な社会をつくるためのヒントをさぐる。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

大竹 文雄
1961年(昭和36年)、京都府宇治市生まれ。83年京都大学経済学部卒業。85年、大阪大学大学院経済学研究科博士前期課程修了、大阪大学経済学部助手、大阪府立大学講師を経て、大阪大学社会経済研究所教授、大阪大学博士(経済学)。労働経済学専攻。著書『日本の不平等―格差社会の幻想と未来』(日本経済新聞社、2005年、サントリー学芸賞、日経・経済図書文化賞、エコノミスト賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 245ページ
  • 出版社: 中央公論新社 (2010/03)
  • ISBN-10: 4121020456
  • ISBN-13: 978-4121020451
  • 発売日: 2010/03
  • 商品の寸法: 17.4 x 11.2 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (41件のカスタマーレビュー)
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By θ トップ1000レビュアー
形式:新書
著者の前著経済学的思考のセンス―お金がない人を助けるには (中公新書)の続編というような感じの本。
タイトルは『競争と公平感』となっているが、「公平感」に関する内容は前半1/3ほどで、全体としての統一性や主張というよりは話が散漫に飛んでいく感じ。
なので、経済関連エッセイ集として読むべきだろう。

個人的には、前半の公平性に対する考え方の分析などは非常に面白いと思った。
日本人は、「市場経済で人々はよりよくなる」と考える人は主要国中最低なのに対し、「貧しい人の面倒は国が見るべき」と考える人も主要国中最低というの(p6〜8)は、非常に興味深いと思った。

ただ、結局「市場のメリット」を「効率性」の観点から語ろうとしている構図なので、経済学者の前提(判断基準)から市場を擁護するという、有効性の低い議論になっているのは残念な印象。
重要なのは「なぜ効率性なのか」「効率よりも他に守るべきもの(人々の権利とか)があるのでは」という議論であり、市場や効率性を擁護するなら、そうした論への堅実な反論をしてほしかった。
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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
前作「経済学的思考のセンス」で身近な出来事をもとに「経済学」を分かりやすく解説してくれた大竹先生。新聞や雑誌への学説寄稿も拝見しておりますが、好きな学者さんのひとりです。
本作も前作同様、経済学を豊富な事例と研究データの引用をもとに、直感的に分かりやすく理解できるよう、解説してくれます。
自説の主張というよりは、「こういう切り口で考えることも経済学なんだよ」と教えてくれているようで楽しくなります。例えば、「夏休みの宿題をためた人と所得の関係」とか、少し笑ってしまうような研究も大真面目に紹介してくれます。
論文としての一貫性、まとまりはありませんが、ショートコラムの集合体と考えれば違和感も多少和らぐかと。「格差論」が世の中に氾濫して久しいですが、悲観的になりすぎることなく、このくらいの軽いタッチで論じる風潮があってもよろしいのではないでしょうか。
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
豊富な情報量であるのだが、話が拡散していて、タイトル『競争と公平感』のストレート問題提起と回答を得ることができなかった。サブタイトルの市場経済のメリットは、P64〜「市場経済のメリットは何か?」で言い尽くていて、あとは周辺事情というところ。日本と諸外国との競争や公平に関する認識の違い等、新たな発見はあったので、読みものとしては面白くはある。が、たとえば、所得格差の是正の具体策になると税制改正を含む政府の対応を示唆するところでとまっているので、物足りなさはぬぐえない。

私も薬指は長い方だが、本書のコラムにあるような、イケイケじゃないなぁ。
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