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端正・格調高い文章を味わう 中島敦 (別冊宝島1625 カルチャー&スポーツ)
 
 

端正・格調高い文章を味わう 中島敦 (別冊宝島1625 カルチャー&スポーツ) [大型本]

中島 敦
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容紹介

中島敦・生誕100年特別企画!傑作・名作19篇を収録。
高校時代に教科書で中島敦の「山月記」を読んだことのある人も多いのではないでしょうか。評論家や書店の方々の評価がとても高い、凛とした”日本語”の名作である、中島の代表作「李陵」「弟子」「名人伝」をはじめ、名作をたっぷりと読める一冊です。
活字も大きく、読みやすさもバツグンの決定版です。

登録情報

  • 大型本: 350ページ
  • 出版社: 宝島社 (2009/5/8)
  • ISBN-10: 479667036X
  • ISBN-13: 978-4796670364
  • 発売日: 2009/5/8
  • 商品の寸法: 20.6 x 14.8 x 3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 455,337位 (本のベストセラーを見る)
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 雲のジュウザ トップ1000レビュアー
形式:大型本
 現代文の教科書「山月記」で有名な中島敦の著作をひとまとめにした一冊。春秋戦国時代、前漢、唐の時代の中国や、アッシリアなどを題材にした作品は、一見堅苦しい内容に思えるが、読んでみると、滑らかに作品の世界に入ることができる。とりわけ、歴史に興味がある人ならば、いっそう味わい深いことだろう。
 そして、文体が心地よい。不要な装飾のない流麗な文章は、読みやすく、それでいて骨があるように感じる。また、現代仮名遣いでないので、今では著作物で使われることの少ない漢字が多いものの、それもよい味わいである(それらを知らなくとも、「かな」をふってあるので、読む上では支障ない)。
 私には、「文字禍」、「山月記」、「李陵」が印象深い作品であった。ともあれ、現代の、ひたすら量産される新書・文庫の類とは比べものにならない、味わい深い一冊である。この値段で読めるのはうれしい。
 
 
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8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:大型本
中島敦。デビュー年に亡くなるという、超無念な運命の人。
高校の教科書で初遭遇以来、妙に心に残り続けてた作家です。ちゃんと読もう、読もうと思いつつ、そのままになってたのが、今回のこの名作・傑作19篇!難解(この時代の作品には普通?)な漢字をものともせずに楽しんで読めたのは、高校時代からちょっとは進歩した証拠と思って良いのかな…。
『端正・格調高い』かどうかはよくわからないけれど、私にとっては『カッコイイ』日本語に映りました。心の中のモヤモヤ(悩み)を、これほど気持ち良く文字化できる人って、ホント、憧れる。
西遊記の沙悟浄を主人公にした短編2本は、昔、『地味キャラ』というだけでスルーしてしまってたけど、今回初めて読んで、良い方に裏切られました。悟浄が自分の迷いの答えを尋ねて回る話、何だか身につまされたんです。悟浄ならではのテーマに見えて普遍的。短編だからこそ、問答が濃い!そこが、まどろっこしくなくて良いのかも。決して読みやすいとはいえないけれど、意外にも説教臭さゼロなので、やっぱ、高校生だとか、学生のうちに一度は読んでおきたい作家です。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:大型本
出張の帰り、すでに荷物は多く、疲労気味であったが、大きな書肆に入った。
気に入った本があれば、あとでアマゾンで買えばよい。

立ち並ぶ巨大な書架の列の隅の下段に、この本はあった。
背表紙に「端正・格調高い文章を味わう 中島敦」とある。

天は既に酸化して変色している。今まで、誰かが手に取ったことはあるのだろうか?
文庫本の2倍ほどの大きさ、厚さは2〜3センチほどもある。800円。重さは拍子抜けするほど軽い。

開いてみる。紙質は案の定、悪い。
が、文字は比較的大きく、ルビもある。

まるで漢文の読み下し文のような文体は、簡潔で凛としている。
活字をゆっくりと舐めるように味わいつつ読み進めるうちに、
いままで何か忘れていたような喜びに包まれた。

教科書で読んだ。文庫本でも読んだ記憶はある。
だが、自らも多少の齢を重ねた今、千年の古の登場人物たちが、色鮮やかに立ち上がってきて、私に問う。
「お前はどうなのだ」と。

心打ち震える思いがして、再び書架に戻すことが、どうしてもできなかった。

帰宅して、アマゾンを見る。すでに新品の在庫はない。
この本は、私の書架に最後まで残っているだろうと思う。
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