ドキュメンタリー映画「童貞。をプロデュース」の監督による、「童貞時代にこだわった表現をしている人たち」への「それぞれの童貞時代の経験」についてのインタビュー集。
という趣旨はいいのだが。うーん、松江の構想どおりのできあがりにはなっていないのではないのかなあ。
だいたい「童貞にこだわったクリエイター」ということであれば、「日本一の童貞系漫画家」である古泉智浩をメンバーに加えるべきであろうし・・。
それにデーブ・スペクターはまったく「自分の童貞時代」のことを語っておらず、「日本文化がいかに、隠微にエロティックか」という持論を語っているだけだ。
この本のテーマである「童貞話」として興味深かったのは、あまりにもダークすぎる中学時代を送った峯田和伸の話。
その他の人たちの話も、「彼等の若い頃の話」としてのそれぞれ興味深かったが、それが「童貞話」かどうかというと・・。単なる「若い頃の思い出話」が大半のような・・。
一番面白かったのは、マッスル坂井の話。といってもこの人の場合も、「童貞時代」の話だから面白かったわけではなく、この人の価値観が小学生時代からずっと独特すぎるから面白かったのだ。私はこの人の存在自体を知らなかったのだが・・。この人が主催するプロレス・イベント「マッスル」てのは、是非見たいと思った。