主人公は現代に蘇った伝説の動物、竜に変身する能力を持つ少年キヤ。
穏やかな日々は突然奪われ、暗殺傭兵集団<イルミネ>で生きる道を義足の殺し屋TJとパートナーを組み歩む事となる…。
今までの一般的姫川氏のイメージを大きく変えた作品。闇が似合う作品カラー、迫力ある獣人との流血バトル、硬派な傭兵の描写。怪獣に変身するがゆえに人から忌み嫌われ好奇の目で見られ、自分の姿に対して心が揺れるキヤ。人でもなく竜でもないというキヤは昼でも夜でもない「黄昏」の存在。
パートナーであるTJは以前獣人に元パートナーを殺され自らも片足を失う。心のよりどころはなく、社会的にも生きる場所はイルミネしかない…しかし、命令とはいえ変身するキヤとパートナーを組む事を納得する事は出来ずにいた。
設定としては重く暗いだけになりがちだが、それだけではなくちゃんとほっとするシーンも入っているし、厳しさの中に優しさや愛情を感じさせてくれるのはさすがだと感じさせられた。
敵側もマッチョな狼獣人から完全に四つ足になる美しいオオカミまで登場。こちらも単なる殺戮者ではない予感。
一巻はまだ序章という感じだが、これから内容的にも絵的にもとても期待出来る。