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竜の涙 ばんざい屋の夜
 
 

竜の涙 ばんざい屋の夜 [単行本]

柴田 よしき
5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

東京丸の内、古びた雑居ビルの「ばんざい屋」に一人の男が訪ねてくる。
ばんざい屋と立ち退き交渉をするためだった。一等地にある古いビルは建て替えられることになっていた。ばんざい屋の女将・吉永は、立ち退くか、高額なテナント料を払い新しくなるビルにはいるか決断しかねていた。そんななか、常連客・進藤が女性の客を連れてきた。一見、洗練されたキャリアウーマン風、だが、疲れていた。その女性・川上有美が「竜の涙」という奇妙な言葉を発した。死んだ祖母が、これさえ飲めば、医者も薬もいらなかったという。客の誰もが不思議がるなかで、女将が推理した「竜の涙」の正体とは? そして、有美が心に秘めた想いとは?

内容(「BOOK」データベースより)

東京・丸の内の片隅に、ぽつんと暖簾をかかげる小料理屋。少しさびしそうな美人女将の手料理をもとめて今宵もこころに疵を負った客が訪れる―。

登録情報

  • 単行本: 256ページ
  • 出版社: 祥伝社 (2010/2/9)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4396633327
  • ISBN-13: 978-4396633325
  • 発売日: 2010/2/9
  • 商品の寸法: 19.2 x 12.4 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 223,961位 (本のベストセラーを見る)
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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 東の風 トップ100レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
 京都では、家庭で作るお総菜のことを“おばんざい”と言うのですね。その、おばんざいをメインに出している、東京・丸の内界隈の小料理屋の女将(おかみ)と、店を訪れる客との心の触れ合い、心の交流を描いた連作短篇集。
 シリーズの前作の読み心地がとてもよかったものですから、本書もそこそこ期待して読みはじめました。そしたらこれが、期待以上によかった! シリーズ二作目だし、前作からかなり間が空いているし、どうかなあと心配したのですが、目頭を熱くしてくれる温かな味わいは格別。

 北森 鴻の手になるビアバー“香菜里屋(かなりや)”もそうですけど、こんな店がほんとにあったらぜひ行って、美味しい料理を食し、心地よい店の雰囲気に浸ってみたいものだなあと思いましたね。
 ただし、“香菜里屋”では、不思議な謎を客がマスターに話して、それを店の客同士、推理し合いながら、最後はマスターの工藤が解くというスタイル(アシモフの『黒後家蜘蛛の会』を彷彿させる連作短篇ミステリ)でしたが、“ばんざい屋”では、悩み事を抱えた店の客が女将と話し、家庭的な味の料理を食すうちに、心の重荷がだいぶ軽くなっていると、そういう話の流れになっています。ミステリというよりは、時代小説の江戸・人情ものの雰囲気に通じる趣を感じます。藤沢周平の時代小説(『三屋清左衛門残日録』のような)に出てくる小料理屋のたたずまいに近いものがあるかなあと。
 また、“ばんざい屋”を訪れる客が人生の転機を迎え、それにどう向き合い、決断していくかも、本書の読みごたえのひとつ。

 心さびしい夜、ナイトキャップ代わりに、丹波出身の女将が営む“ばんざい屋”に足を運んでみてはいかがでしょう。前作『ふたたびの虹―推理小説』を読んでから、本作に向かうことをおすすめいたします。
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 夢追い虫 トップ1000レビュアー
形式:単行本
大好きな「ふたたびの虹」の続編。

本当に本当にこのお店に行ってみたい。
出てくる料理がどれも美味しそうなのはのはもちろんなんだけど、
それよりも何よりも食べ物とお客さんに対する女将の愛情の深さにグッとくる・・・・。
その気持ちがきちんとお客さんに伝わって癒されていくお客さんたち・・・。
料理ってそれほどのパワーを持ったものなんですよね〜。
前作はミステリーっぽいかんじだったけど、今回はキャリアウーマンとしてがむしゃらに働く女性たちの人間模様を綴る形で、
前作よりもほっこりした雰囲気になっているし、ますますこのシリーズが好きになりました。

食べることと、誰かのために心をこめて料理することって、すごく大事なこと。
まだまだ続けてほしいシリーズです。
このレビューは参考になりましたか?
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By コーキ トップ1000レビュアー
形式:単行本
「ふたたびの虹」で登場した、京料理のおばんざい料理を出す小料理屋を一人で開いている女将の吉永と常連客たちの心温まる話の続編。
前作は、おばんざい料理とお客たちのやりとりを交えながらも、女将の吉永の過去が中心に展開されていたが、今回はお客とのやりとりが中心に描かれており、あっさりと読めた。しかし、あっさりし過ぎていて、前作と比べると少し物足りなかった。
6つの短編集に登場するおばんざい料理は値段の割りにどれも手が込んでいて、とても美味しそうだった。常連客の話にむやみに口を挟むのではなく、静かに話を聞きながらも奥深い話をする女将の態度にも好感が持てた。実際に会社の近くにこんなお店があればぜひ行きたいと思ったので、さらなる続編に期待したい。
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