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立花隆の無知蒙昧を衝く―遺伝子問題から宇宙論まで
 
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立花隆の無知蒙昧を衝く―遺伝子問題から宇宙論まで [単行本]

佐藤 進
5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

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   読んで字のごとく過激な表題である。立花隆は「教養人」であることを自認する人物である。それを無知蒙昧呼ばわりするのであるから、著者にはその根拠によほどの自信があるものと思える。

   立花が、持ち前のジャーナリストとしての取材力とバイタリティーで「知の最前線」を取材し、次々に本をものにする姿勢は良く知られたところだ。著者は、自らが京都大学に長く在職した経験と知識から、立花が知の最前線の現状をひとりよがりに解釈し、御都合主義的な論戦を展開し、読者にとんでもない誤解のタネを植え付けていると断言する。

   たとえば、立花は遺伝子組み替え食品の危険性を、一般人が必要以上に恐れている点を指して、「その議論の水準のあまりの低さに驚くばかりである」、「遺伝子組み替え食品に何の心配もしていない。売ってたら平気で買う…」という。著者は、それこそがとんでもない知識不足だとする。遺伝子組み替え食品が、その原材料である植物を襲う害虫にのみ有害であるとの科学的確証は得られていないのが、科学者の認識であるという。また、宇宙論に関して、立花は「よく考えてみると、対称性の破れが世界を創ったと言うのは当たり前の話で、もし対称性が破れていなかったとしたら、この宇宙も登場してこなかったろうし…」と述べている。これに対して、よく考えてみても、対称性の破れが、なぜこの世界を創ったのかさっぱりわからない、という。

   また、「現在の物質をつくっているフェルミ粒子のことが、彼(立花)の講義の中では一切触れられていない」と痛いところをつく。つまり立花の知ったかぶりは、文系の読者には通じても、ある程度理系の素養がある者にとっては、うわべの暴言に満ちているというのである。同様の無知蒙昧は、自然の摂理、生命の起源と進化、環境問題などに関しても列挙される。(澤田哲生)

内容(「BOOK」データベースより)

現代物理学、生命科学はどこまで到達したか。今日の最先端科学を精力的に論じる立花隆。その「知の挑戦」の内実を徹底検証する。

登録情報

  • 単行本: 281ページ
  • 出版社: 社会評論社; 増補改訂版 (2001/03)
  • ISBN-10: 478450608X
  • ISBN-13: 978-4784506088
  • 発売日: 2001/03
  • 商品の寸法: 18.6 x 13 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
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30 人中、25人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By カスタマー
形式:単行本
私は題名につられて買ってしまったが、実際は現代科学の展望、問題点を考えた本になっている。立花氏への批判は昔からあったが、実際に本にまとめたのはこの本の著者がはじめてだろう。遺伝子問題、宇宙論、脳神経学などの先端科学の分野から浮上する問題点を立花氏の著書を通して著者は的確に指摘している。本書は2000年の同名の本の改訂版だが、いくつかの章に追加の記述が加わり、巻末に用語・人名集が付いた。

立花氏はここ数年、かなりのペースで本を出版してきた。ほとんどは過去の雑誌連載の再編集や大学の講義録だが、それでも、こんなにたくさん出して本の質を保てるのかという疑問はあった。自分自身、立花氏の最近の本の中にいくつかの誤りを見つけたが、この本が指摘するみたいにこんなに誤りがあるとは思わなかった。出版のペースを早めた代償として本の質を立花氏は落としてしまったという自分の予感が的中したという気持ちを本書を読んでかんじた。

しかし、本書を読んだあとでも立花氏の過去の功績は立派だと思っている。少なくとも専門外の一般の人に科学を広めたという点については多くの人が同意するだろうし、過去の本は最近のものよりもよくできていた。

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22 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
書籍のタイトルはかなり好戦的だが、内容は拍子抜けするくらいいたってまとも。京大名誉教授(制御工学・化学技術論)の著者がこれまでの立花の論考に対して、自然科学の最新の知識を用いて反駁していく内容。一般の読者を想定しているため、解説はわかりやすく、立花嫌いの人よりもむしろ立花ファンの読者向け。遺伝子組み替え食料の危険性などタイムリーなトピックを扱っているので、新聞・TVのニュースの解説本としても役立つ。毒々しい悪態などは出てこないので、プロレスチックな喧嘩バトルを期待する向きには不満が残るかも。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
これまでの立花隆が、各所で語り続けてきたことが、科学的に裏付けのない、如何にでたらめであったかに驚くと共に、マスコミが、如何に偏向報道して、彼(立花隆)の偶像を創り上げていったかを深く理解させられた書物であった。ある時期には、彼を現代の代表的な識者であると思っていた。しかしながら、最近の政治状況の変化の中で、過去の田中金脈を暴いた旗頭は、単なる米国の走狗にすぎなかった事が、当時の東京地検特捜部のトップ(福祉財団代表)と共に暴かれてくるという、妙な複眼的な見方のヒントをも与えてくれる、副次的な効果も兼ね備えた、読み応えのある一冊となった。最近にない、好著である。
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知の巨人・立花隆を正面から批判した痛快極まる本
『立花隆の無知蒙昧を衝く』(佐藤進著、社会評論社)は、工学博士の佐藤進が、遺伝子問題から宇宙論まで、立花隆の最先端科学に関する著作の数々を俎上に載せて、その無知蒙... 続きを読む
投稿日: 4か月前 投稿者: 榎戸 誠
タイトルは過激だが・・
著者は多少エキセントリックな方(失礼:大学でこの方の科目を履修した覚えあり)だが、内容はきわめて論理的で実証的です。... 続きを読む
投稿日: 2009/10/19 投稿者: DR.SHAPES
科学者という立場から批判するのなら
彼の批判は読者あるいは立花隆に対しても真摯ではないようだ。彼がもし一科学者という専門家から立花にもの申す、というのならもう少し科学的なデータを科学的に分析した上で... 続きを読む
投稿日: 2008/8/6 投稿者: 魯子敬
佐藤進の無知蒙昧を衝く
この本は立花氏の著者の誤りに焦点をあてる一方で、さまざまな学問分野についてもそれを通して、紹介していった本であるが、奇妙な立花氏の著書とのアナロジーが見られた気が... 続きを読む
投稿日: 2004/5/8
立花氏の業績を俯瞰するのには最適かと思います。
立花ファンとしてはつらい内容ですが、的を射る内容だと思います。
思い返すと立花氏の「予言」ははずれが多い。... 続きを読む
投稿日: 2003/10/31
全体を通して小気味の良い批評
立花ファンとしては放っておけず、読んでみた。
ところどころひっかりがあるが、全体を通して小気味の良い批評である。... 続きを読む
投稿日: 2002/9/23 投稿者: 街道を行く
刺激的な本
かなり過激な題名の本。でも、立花隆がここまでとは思わなかった。たしかに最近の立花隆の本は胡散臭いとは思っていたけど…。科学的事実に基づいて、ここまで過激に「あの」... 続きを読む
投稿日: 2002/3/1 投稿者: con
立花ファンなら、がんばって読もう!
やはり立花氏の批判書「立花先生、かなりヘンですよ」に
紹介されているので読んだ。

遺伝子、脳死、インターネット、宇宙論といった世界に... 続きを読む

投稿日: 2002/1/24 投稿者: サンダ
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