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立喰師列伝
 
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立喰師列伝 [単行本]

押井 守
5つ星のうち 3.3  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

昭和を生きた立喰師とは?押井守が描く異色作

昭和の東京下町を舞台に密かに繰り広げられる、伝説の立喰師と店のおやじたちの虚々実々の駆け引き。3月公開の話題のアニメーション「イノセンス」の監督、押井守が描き出すもうひとつの戦後、東京。虚構の昭和史。


内容(「BOOK」データベースより)

構想15年。押井守、秘蔵作ついに小説化!啜る蕎麦!喰らすフランクフルト!頬張るハンバーガー!昭和の東京を舞台に暗躍する「立喰師」たちの姿を奇才・押井守が紡ぐ「もうひとつの戦後・東京史」。

登録情報

  • 単行本: 278ページ
  • 出版社: 角川書店 (2004/02)
  • ISBN-10: 4048735160
  • ISBN-13: 978-4048735162
  • 発売日: 2004/02
  • 商品の寸法: 18.6 x 13 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.3  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 334,939位 (本のベストセラーを見る)
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25 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By アジアの息吹 トップ1000レビュアー
形式:単行本
本書のタイトルに掲げられた『立喰師』とは、
「出された喰いものに何のかんのと難癖をつけ、
弁舌爽やかに主人を圧倒し、代金を払わずに去っていく
立喰のプロ」のことである。
もちろんただの無銭飲食者であり、架空の存在である。

『立喰師』はこの本の著者である映像作家、押井守氏が
出世作「うる星やつら」の頃から繰り返し繰り返し

その作品の中で、登場させてきた存在である。
氏の最終目標はもちろん映像化なのであろうが
とりあえず小説(?)という形で世に出されたのが本書である。

どこまでが事実かどうかわからない冗長な理屈と時代背景の説明、
どこまでもミニマル化していく局所描写の羅列、
まさに平成の奇書と呼ぶにふさわしい。

氏は氏の戦後史を再構築したいと述べているが
あまりの押井節の炸裂に
一読しただけでは妄想と饒舌の海に溺れて
とても戦後史を追うに至らなかった。
もう一度ゆっくりと読んでみるつもりである。

このレビューは参考になりましたか?
19 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
立ち喰いというテーマもそうですが、押井ファミリー(?)総出演によるモデル写真、大塚ギチによるやたら格好いいカバーなど、全てひっくるめて“バカ本”。

とりあえず読み始めてみると、押井調としか言いようがない硬い文体に抵抗を覚えますが。解決策をお教えしましょう。押井作品で難解な台詞をしゃべりまくるキャラをひとり思い浮かべ、その声を脳内で再生しながら読めばいいのです。押井作品といえばその代表たるメガネ(千葉繁)でもよし、『パトレイバー』の後藤隊長でも南雲隊長でも、『御先祖様万々歳!』の犬丸や犬麻呂でもいいです。堅苦しく思い文体も、様式の1つとしてすんなり(流して?)読めるはずです。

立ち喰いと押井は切っても切れない関係にあり、『パトレイバー』OVA第1期の「2課の一番長い」や『御先祖様万々歳!』の最終話でもそのゴトのさまを描いています(犬丸は本作にも登場する)。そう、本作は『御先祖様万々歳!』的な衒学と虚勢・虚妄に満ちた押井的世界という以外言いようのない世界です。

ただ、最初の蕎麦のあたりはいいものの、次第にトーンが下がって行き、実際ページ数にしても全然違うものになっています。あとがきにも少し仄めかされているが単に尻切れトンボというか、立ち喰い蕎麦以外には、やってみるとそれほど書くことがなかった、ということでしょうか。書き下ろしでは軌道修正も可能でしょうが、連載ものですし。

民俗学フィールドワーク調査の本のような体裁をとってはいますが、それにしても引用が多い。しかし、これらの引用は全て創作です(巻末の参考資料を見ればわかるし、読み進めて行くとなんとなく感じてくる)。書きたいものを書いたらこうなった、という感じの、微笑ましい失敗作(バカ本)。バカ本とは、褒め言葉ですので念のため。

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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本|Amazonが確認した購入
 偶然、映画の方を先に見た後、原作小説があることを知って購入した。ご存じのように映画では独特の手法を採用しており、この映画なら原作も面白いだろうと期待しての購入であった。
 著者が監督を勤めているのだから当然と言えば当然だが、原作を読んだ上で映画を観た人ならばほぼ原作通りの内容に満足されたことだろう。
 原作を読み始めてすぐに戸惑いを覚えた。小説ではなく論文かフィクションを読んでいるのではないか、その様な錯覚に囚われたのである。
 原作と映画、共に押井氏が新しい試みに挑んだと言うことだろうか。しかし、余程の関心や興味、氏の熱烈な支持者でない限り、読み進む速度は落ちるのではないだろうか。
 だが、一方で読み進む中で現実の昭和史と比較して読むと案外、面白いと言うことにも気付かされた。
 既に他の人も記されているように一章、二章に多くのページが割かれている分、三章以降は章を追うごとにページ数が減っていくのはやはり残念としか言いようがない。
 この一冊が世に出る随分と前、約二十年前になるだろうか、氏はアニメ『うる星やつら』に関わりつつ、作品内に立喰師を登場させており、また巻末の参考文献の質と量を見てもわかるように氏がかなり早い時期から立喰師の構想を抱き、労力を注いでいたかが伺えるだけに殊の外、最終章の短さは惜しまれてならないし、今少し時間を費やすことは出来なかったのだろうか、そう問い掛けたくもなる。

 映画『人狼』や『アヴァロン』とは異なる、氏の一面を知る上で欠かすことの出来ない一冊であることは間違いないだろう。
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