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立原正秋 (新潮文庫)
 
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立原正秋 (新潮文庫) [文庫]

高井 有一
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

独自の美学に貫かれた華やかな作家活動の背後に、秘められた二重の生涯があった…。日韓の狭間に生きた五十四年間に、六つの名前を持ち、年譜さえも虚実とりまぜて自ら創作せざるを得なかった、孤独な苦闘の軌跡。生れながらの日本人以上に日本人になろうとした、人間・立原正秋の哀しいまでに必死な生と死を、克明かつ友愛をこめて照らしだした画期的評伝。第33回毎日芸術賞受賞。

登録情報

  • 文庫: 344ページ
  • 出版社: 新潮社 (1994/12)
  • ISBN-10: 4101374112
  • ISBN-13: 978-4101374116
  • 発売日: 1994/12
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.8 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 732,731位 (本のベストセラーを見る)
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
読み終えて奥付を見て、あれっと思った。「たちはらせいしゅう」とルビが振ってある。「まさあき」のはずだ。
 伝記に見えるが、小説であるらしい。「まさあき」ではなく「せいしゅう」とすることで、ひょいと一皮ぶん、小説にしたのでもあろうか。
 伝記として見た場合、これがすばらしいのは、立原礼賛ではないことである。在日でありながら、日本の古典的美に固執した立原の、限界を見据えて描かれているからだ。時に立原の、通人ぶったふるまいは目に余ることがあったようだが、そういったことも、高井は容赦なく、しかし愛情をもって描いている。立原の死を描く終結部に、涙がこぼれた。 
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ネモ トップ100レビュアー
形式:文庫
学生時代の一時期、立原正秋氏の小説がけっこう好きだった時期があった。
純文学的な要素があるが、読み易い。読み易い割に、研ぎ澄まされたような描写がある。そう感じていた。直木賞を受賞しているが、それ以前にも芥川賞と直木賞の候補になっており、文壇での評価が、一様でなかったことを示してる。ただ、当時、立原氏の出自などについては、本書で描かれるようなことがあったとは知らなかった。

本書は、立原氏の友人でもあった著者が、立原氏の死後、その生涯を丹念に調べ、描いたものである。
印象に残るのは、氏が11歳の時に日本に来ていること。その作品に描かれる“日本の美”は、その知識も感性も、11歳以降に身につけたものであり、強く意識して得たものだったのだ。日本人でも、11歳以前にそういった知識を蓄えることはほとんどないが、やはり感性の部分は、幼少期に自然と育まれる場合が多いのではないだろうか。生まれながらの日本人以上に“日本の美”に強くこだわったのは、そういったことが影響していると思わざるを得ない。
壮絶であり、哀しい人生である。
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