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窯変 源氏物語〈1〉
 
 

窯変 源氏物語〈1〉 [文庫]

橋本 治
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (13件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

絢爛豪華で重てく難解で、でもやっぱりそこにあるのは人間のドラマで、千年前に、人はこんなにも豪華に現代の悲惨を演じていたという、そんな話。

登録情報

  • 文庫: 368ページ
  • 出版社: 中央公論社 (1995/11)
  • ISBN-10: 4122024749
  • ISBN-13: 978-4122024748
  • 発売日: 1995/11
  • 商品の寸法: 15 x 11 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (13件のカスタマーレビュー)
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27 人中、26人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By yuko
形式:文庫
「源氏物語」の主人公は光源氏なはずなのに、光が当てられてきたのは長い間女性たち。それを源氏の一人語りとして蘇らせたのが『窯変源氏物語』です。

単なる現代語訳ではありません。平安時代という歴史的背景、ともに展開される美しい四季をそれはそれは細やかに、それ以上に細やかで緻密に描かれているのが人の心。源氏という男の<愛す/愛される>あるいは<愛せない>という根源的な苦悩が心理小説のように丁寧に描かれています(だから確かに量は多いし、すらすらとは読めないけれど)。だってこれ読んで誰に一番シンパシーを感じたかって、当の源氏にですもの。

「恨まなければならないほど、この身に縋りつくだけのいちいちを愛してはいない」(源氏のイメージ、変わりませんか?)

さらに宇治十帖では源氏は亡くなってるわけですから、紫式部が語るのですが、この流れがすごい。男の物語を経て、いつの間にか浮舟と紫式部が一体となって、一千年の時を超え私たちに語りかける女のメッセージ。千年の時間の中で、その身を燻らせ現れた源氏という男の「色」、『源氏物語』という物語の「色」は、『窯変源氏物語』でしか見ることはできないと思います。

装丁も綺麗ですね。ところどころに外国人をモデルにした写真がはさまれていたり、見出しにフランス語で一言入れられていたり。一帖ごとに、登場人物の人間関係の図が書かれているのも、大変ありがたいです。

このレビューは参考になりましたか?
35 人中、33人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
単行本が出版された当時から買い集め、読んでいました。
最近は瀬戸内寂光さんを含め、現代語訳、解説書はたくさん出ていますが、この橋本源氏によって、わたしは「光の君の物語」を理解しました。

橋本治は純粋な現代語訳ではなく、意訳、そして紫式部からは語られなかった部分もこの作品に入れています。日本語だけを使って、カタカナではなく、漢字とひらがなだけを使って、この大作を書き上げています。
日本語はなんと鮮やかで、きらびやかで、華麗で、豪華で、慎ましく、優しく、美しい言葉なのだろう、と思いました。

世界の公用語は米語となりつつありますが、私たちが日々紡ぐ日本語の可能性は、はかりしえないものであることを思い至らしめられました。
最近「美しい日本語」がブームのようですが、ハウツー本ではなく、この孤独な一人の男が紡ぎだした、この美しい「日本語の本」を読んでみて下さい。大作で大変ですけれど、それに報われることは保証します。

このレビューは参考になりましたか?
32 人中、30人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
フランス小説を書くつもりで、源氏物語を書いてみたらこうなった──らしいです。

中に挟まれたモノクロの外国人のモデルさんの写真が綺麗。
表面的な事だけを見るとそんな感じですね。
では、中身を見てみると……。

後に出版された『源氏供養』を読んでも思った事ですが、源氏物語が生まれてからこの方、沢山の訳者さんがいらっしゃいましたけれども、本当の意味で『源氏物語』を理解し、私に理解させたのは橋本治だけではないかと思います。
それくらいリアルに物語の中に入っていける。
光源氏の息が感じられる。
ただ古典をなぞった話ではなく、それを踏まえつつ全く新しい話としてまさに『窯変』させた物語です。
言葉遣いも口語で読み易い。

私はリアルタイムで出版されていた高校生の時に、図書館に購入希望を出して読みました(学生には高い買い物でしたので…)。
丁度古典の授業で源氏物語をやっていたのでかなり助かりました。
話の粗筋は知っていたのですが、古文を読んでもその訳文を読んでも「誰が何をどうしたいのか」が婉曲な表現で煙に巻かれ、今ひとつ雰囲気が掴めなかったのに、この本を読めば一目瞭然。
橋本治、この時代に生きてたんじゃないの?と思うくらい。
本当に天与の才だと思います。
妖しいお話が好きな方にもオススメ。

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最近のカスタマーレビュー
源氏自身が語る源氏物語
男目線、って案外なかった。だから、これを読んだときは衝撃だったなぁ。
高校時代、倫理の先生にすすめられて読んだら面白いのなんの。... 続きを読む
投稿日: 2日前 投稿者: マイヤ
不幸なパーソナリティの登場
これは面白い。視点が光源氏に置き換えられています。全体の鳥瞰図から個の視覚という移転により何が得られたのか。個の視覚からもう一度作品を再構築していくで必要とされる... 続きを読む
投稿日: 9か月前 投稿者: recluse
けだるくはあるものの
橋本治氏の試みは非常に興味深いものです。
女性が書いたものを男性が、しかも女房たちの客観ではなく光源氏の主観で描き出していく。... 続きを読む
投稿日: 2010/3/1 投稿者: もも
実に面白いです
源氏物語、一体どうしてこんなに面白くないのだろう、と思っていました。とにかく、光源氏という人がどういう人かさっぱりつかめないから、光源氏の周りで、彼に振り回され翻... 続きを読む
投稿日: 2009/5/3 投稿者: 御手洗団子
橋本治の文体
私はこの人の書く文章を、特に優れた日本語だとは思わない。一行の中に幾重にも言葉を重ねる。それがあたかも平安時代の貴族の衣装と重ね合わせられ、『源氏物語』の装飾とし... 続きを読む
投稿日: 2006/1/27 投稿者: amazonet
ひかる、わたくし
... 続きを読む
投稿日: 2005/2/3 投稿者: 文福たぬ子
おされ
源氏物語の現代語訳には、円地源氏、谷崎源氏、窪田源氏、瀬戸内源氏、与謝野源氏、デファクトともいえる田辺源氏、大和和紀のあさきゆめみしなど、決定版といえるものが多々... 続きを読む
投稿日: 2004/6/5 投稿者: イドラ
橋本氏は天才!
源氏物語の現代語訳の中では、間違いなく最高です。ここに描かれているのは、古い歴史ではなく「人の心のありよう」です。今も昔も変わらないどころか「宇治十帖」の薫や匂宮... 続きを読む
投稿日: 2002/9/2 投稿者: "すずなり"
橋本氏は天才!
源氏物語の現代語訳の中では、間違いなく最高です。ここに描かれているのは、古い歴史ではなく「人の心のありよう」です。今も昔も変わらないどころか「宇治十帖」の薫や匂宮... 続きを読む
投稿日: 2002/9/2 投稿者: "すずなり"
光源氏の真実
... 続きを読む
投稿日: 2000/11/14 投稿者: Show01
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