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窓の魚 (新潮文庫)
 
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窓の魚 (新潮文庫) [文庫]

西 加奈子
5つ星のうち 3.3  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

温泉宿で一夜を過ごす、2組の恋人たち。静かなナツ、優しいアキオ、可愛いハルナ、無関心なトウヤマ。裸の体で、秘密の心を抱える彼らはそれぞれに深刻な欠落を隠し合っていた。決して交わることなく、お互いを求め合う4人。そして翌朝、宿には一体の死体が残される―恋という得体の知れない感情を、これまでにないほど奥深く、冷静な筆致でとらえた、新たな恋愛小説の臨界点。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

西 加奈子
1977(昭和52)年、イランのテヘラン生れ。エジプトのカイロ、大阪で育つ。関西大学法学部卒業後、2004(平成16)年に『あおい』でデビュー。’07年『通天閣』で織田作之助賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 214ページ
  • 出版社: 新潮社 (2010/12)
  • ISBN-10: 4101349568
  • ISBN-13: 978-4101349565
  • 発売日: 2010/12
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.2 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.3  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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7 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
4人の男女。
それぞれが恋人同士、といってもいい関係。
1泊の温泉旅行。
その一晩の出来事をそれぞれの視点から眺める。

そこで分かるものは・・・

お互いが
一緒だと思いながら
実はお互いがそれぞれのことを分かっていない、
一緒にいながら
実は一人ぼっちだという事実。

何だか淋しい関係を見せ付けられたような、そんな気分。

そして彼らの物語の中に挟まれるある事件の話し。
一見繋がりのないような話だけれど、
実はそれぞれが微妙に絡んでいたりする。
その事件の顛末は明らかにされないのが
不満であるのと同時に不思議な余韻を醸し出し、
それでいて読む者が
勝手に解釈できる余裕というものを作り出している。

4人の行く末が何だか明るくないような、そんな気がする。

西さんの作品で関西弁を使ってない作品を久しぶりに読んだ。
これはこれでまたいい感じでした。
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形式:単行本
最近のヒット曲の歌詞にも通じるような気がしますが、
34歳のわたしにはどうにも説明過多な文章のように思えました。

物語は大きく4章に分かれ、
語り手は主な登場人物である4人が順番に受け持っています。
心情の描写の細かさが小うるさく、
行間の余韻を感じることができない物足りなさを感じました。
また幕間(?)に挟まれる供述調書のような文章も、
非常に細かいうえにごく個人的な内容かつ文学的な表現で、
どういう状況で誰に話した内容なんだとツッコミたくなりました。

ミステリーと言うには中途半端だし、登場人物にも共感できないまま。
アキオが抱える心の闇も、ハルナのアンバランスさも
到底寄り添ってやりたくなる類のものではなかったし、
ナツはただかわいそうなだけで、トウヤマはただ自己憐憫に浸っているだけ。
全員、ときどき一瞬我に返ることはあっても、根本的に身を正す気はサラサラない。

帯には「誰も、本当のあたしを知らない」
「誰かといるのに、ひとりぼっち」とあります。
18歳の青春ストーリーならそれもありだと思うのですが、
この小説は20代前半が1人で、あとは28歳が2人と30歳が1人。
現代的と言えばそうなのかもしれませんが、イタいです。
このレビューは参考になりましたか?
By hiro
形式:単行本
いつもとは作風が違いました。まずは関西弁じゃない。
登場人物の主観が章ごとにころころと変わることによって生まれる、思想の違い、感じ方の違い、孤独感・・・。
雰囲気が怖いです。孤独な暗い感情にのまれそうで、こういう雰囲気の小説は私は好きではないです。
でもやっぱりうまい。引き込み方とか!
これが登場人物の視点だけだと物足りないけれど、登場人物とは別の第三者(とはいえ、関係者)の視点を入れることで先が読みたくなる。
この方は多才ですね。

もしもあなたが、誰かを馬鹿にしていたとします。
「私より不細工だわ。」
「私より仕事が出来ないじゃない。」
「あんな良い男つかまえて、どんな手口を使ったんだろう。」

ね?どこかにあるでしょう?そんな暗い感情。
誰も自分を分かってくれない。私だけが!私だけが!こんなに苦しい。
ね?自分が可愛くて、可哀そうで、そんなふうに人を馬鹿にしたことあるよね?

じゃあ、その人にあなたはどう思われているんでしょうね(笑)
人を否定することは、自分を否定していることかもしれないよ。

私はそんなイメージを受けました。怖かったです。
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