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窓の灯とおく (幻冬舎ルチル文庫)
 
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窓の灯とおく (幻冬舎ルチル文庫) [文庫]

一穂 ミチ , 穂波 ゆきね
5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

人間関係の一切が面倒くさく、まして恋愛なんてと思っている遺伝子研究員の葛井。電車で痴漢に遭っていた女の子を庇う新と出会い…?

登録情報

  • 文庫: 287ページ
  • 出版社: 幻冬舎 (2011/11/15)
  • ISBN-10: 4344823761
  • ISBN-13: 978-4344823761
  • 発売日: 2011/11/15
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
視点が……? 2011/12/31
By ゆか
受、築の視点ですすみますが、これって逆のほうがよかったのでは?とまず思いました。
この話の中で変わっていく、というより重たい一歩を踏み出すのは、築と見せかけて、断然攻の新のほうですよね。
その気持ちの変遷が、いまひとつはっきりしない。
それに新があきらかに思いを寄せていると思われる女性がいて、そっちから築に気持ちがうつる部分があまりに突然で、え? それでいきなりあのノリで告白すんの? って思ってしまいました。
いちどは築の態度にあんなに怒っていたのにな。
あそこではまだ新は、女性のほうに気があるという書かれ方だった気がします。
そこでのやりとりで築への気持ちに気づいたとしてもそのあと、ためらった形跡はあるけれど、あまりにも急展開でラブモード。
そこがまっすぐな性格というより、バカなの? と思えてしまって仕方がなかったです。
短編のほうで少しは補完されていましたが、それまでにこの攻に感情移入できなくなってしまったので、どうしてもピンとこなかった。
一方築はさほど変わった人間ではないので、このお話の中ではごくごく普通に、コンプレックスがちがち人間が遅い初恋に落ちてとまどっただけという感じです。
というわけで新という人間をもっと掘り下げて見たかった。
逆に築のひねくれたかわいさは、新の視点でも十分に伝えられたのではないのと思ったのです。
でも一時期とても崩れた、というか推敲不足みたいな、走り書きのポエムみたいな、乱れた感じだった文章が最近すこし整然としてきて、それはなによりうれしいです。
この方の小説はこれだけが楽しみで買っているのでなおさら。
あとは毎度のことですが、やっぱりうんちくコーナーがちょっとわずらわしい。
これらをもっと自然に作中に生かすことはできないのでしょうか。
うんちく→キャラの心情に落とす、というパターンがあまりにもあからさまで量としても多く、時に強引でキャラというより作者の意図のほうが見えてしまって嫌気がさします。
今回の場合、途中は蚕の観察日記読まされてるみたいな気になりました。
とてもうまくお話に絡めてはあるけれど、ここまで詳細に書くことだろうか。
それだったら短編の中で補完した新の内面を、本編中でエピソードとして見たかったです。
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By BLのソムリエ トップ100レビュアー
これまで何度も一穂作品は描写が素晴らしい!といろんな本のコメントで書いてきたけれど、この作品も同様、描写が細かくて美しい……でも、少しtoo muchだと思った。

遺伝子の研究をしている築と、人口の耳とか手を障害者用に作っている新。二人の間で何度も遺伝子の話などが繰り広げられて、そういう話を通して二人は心を通わせたり、お互いの持っている考えを理解したりする。
これを二人の間の甘い時間だと考えることはできなくはないけど、それにしては少し知識寄りすぎた感じがあって、おもしろくない部分もあった。

人に関心がなくて、物事をばさっと言い切る築に甘い言葉は似合わない。彼の行動もそこに新への好きだって気持ちがあっても甘さはかけらもない。その分、てらいもない新が甘さを補てんしているのだと思ったけど、それでもBL作品なのだから、ちょびっとでも甘いシーンがあればよかったと思ったのが残念なところ。

エッチはあるけど、甘くなかった。淡々としてて、何かのテキストを読んでいるみたいだった(笑)

それでも全体を通して見ると、新を知って変わっていく築の、不器用な思いやりと、直球勝負のまっすぐストレートな新の噛み合ってなさそうで結果的にかみ合う会話シーンはすごく場面にひきつけられるものがあって、純粋にすごいなと思った。
この会話を考えた作者はやっぱりすごい。

すごくいいのに、どこか何かが足りない、そんな一冊に感じてしまった。
ちなみに「窓の灯とおく」と少し繋がっていて、同じ世界観。
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