ある日突然「お姫様の騎士になってこい」と父親に言われた主人公の湊。文句を言うものの、のらりくらりとかわされるばかりでよくわからんうちに南国へ転校することに。が、そこにいたのは、なんとも美しい二人のお姫様(+メイドさんに女騎士に幼馴染)だった。そこから始まるムフフな騎士生活。ひょっとして、ここ楽園じゃね?
というわけで、HJ文庫からの新シリーズ。作者は今作品がデビュー作のようです。発売日が少し早かったので一通り読みましたが、まさにデビュー作という印象を受けました。展開が少し早かったり、ラストの盛り上がるはずのシーンがかなり短かったりといった感じですね。バトル要素を強くしすぎたら、恐らく作者が書きたいことが書けなくなってしまうのでしょう。その辺りのバランスをどう取るか今後に期待します。また、「夢みたいってレベルじゃねーぞ!」、「どうしてこうなったwww」という言葉からわかるように、あちこちにその種のネタを仕込もうとしてたようですが、ちょっと中途半端な感じもしました。別に主人公オタク系じゃないですしね。某混沌コメディのように、思い切ってやっちゃってもいいのではと思います。
お話の中身自体は、巻き込まれ型(?)のギャルゲーといった感じでしょうか。主人公に美少女たちからの好意が集まるのはもはやお約束の展開。キスされたり、胸を触らされたりといったこともこの手のラノベではよくお目にかかることかと思います。「ムフフな騎士生活」ということですが、えっちぃ描写は、割かしおとなしめだったんじゃないかなぁとも思います。(過激な描写の多いラノベも読むため、感覚が麻痺してる可能性は否めませんが)もうちっとはっちゃけても・・・たぶん大丈夫かと。キャラたちの素材はいいと思いますしね。
一巻完結ものだったなら正直物足りない出来だったかと思いますが、作者は続きを意識して書いているようです。今巻で紹介した世界観やキャラたちをどう次に生かせるか。今回は星三つにさせていただきましたが、次はもっといいものを期待します。