舞台は第一次世界大戦時の西部戦線(フランス東部)です。
ドイツ軍の頑強な要塞を攻め落とす為に、無謀な攻撃命令が発令され
結果、ある連隊は総崩れとなり、その失敗の結果、見せしめとして三人の兵士
が銃殺されることになります。
そこにいたるまでの経緯また、そこからの成行きにより軍隊という縦社会
によって象徴化された一般的な社会の一側面の汚らしさ、どうしようもなさ
が見事に抉り出されているように思えます。
物語は最後の最後まで救いは有りません。 また、そのことによって、この映画は一層のリアリズムを帯びています。 最後の方で義憤により将軍に食って掛かるダックス大佐ですが、(このシーンは迫真の演技です。)
それでも、現実は変わりません。 最後のドイツ女性が痛罵しているフランス兵の前で歌わされるシーンですが、ここに最後の救いが有るように思えます
だけど、その救いとは言葉でなんと言えばいいのか解りません。ただ一つなんとなく解るのは、ここにきてこの映画で始めて女性が出てきたということです。 これは意味深なのか、そうでないのか解りませんが、僕はこの最後の
歌ってるシーンで恥かしながら大泣きしてしまいました。
白黒ですがとてもいい映画です。
また、この映画のワンシーンで攻撃直前のダックス大佐を塹壕内でカメラが
後方移動で撮り続けるシーンは映画グラディエーターの最初のマキシマス
の登場の仕方に影響を与えたのではと勝手に思いました。