私が子供の頃に劇場で見た東映動画の作品の中では
『マジンガーZ対暗黒大将軍』と並ぶベスト作品です。
私は当時、今は無き地元の劇場と
小学校の映画会で2度見ることが出来ました。
オドロオドロしいオープニング。
突如、市街地で展開する謎の巨大ロボットと防衛軍の攻防戦と
白昼に現れ、仲間のはずの巨大ロボットを撃退する‘ゆうれい船’。
防衛軍の攻撃を全く寄せ付けない甲殻類の姿をした怪物群。
人間を溶かす清涼飲料水の恐怖と、印象的なそのCMソング。
海底に巨大な基地を持つ謎の黒幕。
そして、子供向けにしては迫力ある緻密な作画、
緊迫感のあるストーリーと
それを構成するカット割りと構図、
音楽の高揚感、主題歌のカッコ良さ、魅力的なキャラクター
どれをとっても私の好みにピッタリで
すっかりオヤジと化した今観ても十分に楽しめる作品でした。
忘れてはならないのは、
この作品は当時、子供向けに作られたものであると言うこと。
昨今の口やかましい大人のアニメファンの批評の対象にされることを意識して作られたものではないのですから、
子供の頃にリアルタイムで見て思い入れが有る層と
現代の視点で初めて見る層とでは、印象が違って当然であると思われます。
初めて見る方には、40数年分の時代の流れを差し引いた上でご覧頂ければ
この時代にこれだけハイセンスな作品が作られた事に驚いて頂けるのではないでしょうか。
ここの登録情報や製品仕様には記されておりませんが、
メニュー画面でBGM(モノラル)音声のみの再生が可能となります。
ただし、本編に合わせた収録となっているため
本編でBGMが掛かっていないシーンが続けば無音状態が続きますし、
本編で曲の演奏中に他の曲に切り替われば
BGM再生も同様に切り替わってしまいます。
ですので、この仕様を持ってして
本作のBGMを完全な形でコレクションすることは出来ません。
無音状態を作るくらいなら、ディスク容量一杯にBGMを詰め込んでくれたほうが
本作のファンとしては有り難かったのですが・・・。
しかし、本作のBGM集が容易に入手することが出来ない現在、
この仕様は大変貴重で有ることには変わりないので
劇伴好きとしては、ここは素直に喜ぶべき所なのかもしれません。
あと、画質についてですが
酷いというほどのレベルでは有りませんが
褒めたくなるような高画質でもありません。
然るべき手段を用いて気合を入れたレストアをすれば
かなり良くなる余地は有りそうです。
願わくば、この作品がブルーレイ化され
大画面での鑑賞に耐える画質になりますよう。