写真家であり今では建築家でもある杉本博司氏の3冊目の著作。
建築に精通する彼が、アーティストの目線で、個展を開いてきた各国の美術館展示の格闘を描いています。
アーティストが他分野とも思われるる建築を批評するのはおもしろい。
逆に建築家側がアートを批評してもよいではないだろうか。
"形や素材、つまり建物の設計よりも、それに先立つ住まいを方を提示することが、建築家という職業の責務だった"
この言葉は、建築家にとって耳が痛いのではないだろうか。
巻末に記載されたスターアーキテクト採点表は、建築家が手掛けた美術館を採点しているのだが、どれも頷ける批評で同感だった。
これだけ辛口に批評してくれる批評家はいまの建築界にいない。