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空色勾玉 単行本 – 1996/7


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商品の説明

商品説明

   神々がまだ地上を歩いていた古代日本を舞台としたファンタジー。『白鳥異伝』『薄紅天女』と続く「勾玉」シリーズ3部作の第1弾。1988年に福武書店から刊行されたこのデビュー作は、日本児童文学者協会新人賞を受賞、ラジオドラマ化もされ、アメリカで翻訳出版されるなどの話題を呼んだ。本書は徳間書店から1996年に再刊行されたものである。

   国家統一を計る輝の大御神とそれに抵抗する闇の一族との戦いが繰り広げられている古代日本の「豊葦原」。ある日突然自分が闇の一族の巫女「水の乙女」であることを告げられた村娘の狭也は、あこがれの輝の宮へ救いを求める。しかしそこで出会ったのは、閉じ込められて夢を見ていた輝の大御神の末子、稚羽矢。「水の乙女」と「風の若子」稚羽矢の出会いで変わる豊葦原の運命は。

   福武書店版の帯の文句がなによりもこの本の世界を物語る。
「ひとりは「闇」の血筋に生まれ、輝く不死の「光」にこがれた。 ひとりは「光」の宮の奥、縛められて「闇」を夢見た。」

   不老不死、輪廻転生という日本の死生観や東洋思想とファンタジーの融合をなしえた注目の作品。主人公2人の成長の物語としても、その運命の恋を描いた恋愛小説としても、一度表紙を開いたからには最後まで一気に読ませる力にみちている。中学生以上を対象とした児童書ではあるものの、ファンタジー好きの大人の読書にも耐えうる上質のファンタジーである。(小山由絵)

内容(「BOOK」データベースより)

村娘狭也の幸せな日々に、影を落とすのは昔の記憶…「鬼」に追われた六歳の自分。十五になった祭の晩に、「鬼」はついに追いついた。『おまえは「闇」の氏族の巫女姫だ』と告げられて、憧れの「輝」の宮に救いを求める狭也。だが、宮の神殿で縛められて夢を見ていた「輝」の末子、稚羽矢との出会いが、狭也の運命を大きく変えていく…神々が地上を歩いていた古代の日本「豊葦原」、光と闇がせめぎあう戦乱の世を舞台に、「水の乙女」と「風の若子」の冒険と成長、運命の恋を描き、圧倒的な人気を博したファンタジー。10代から。

登録情報

  • 単行本: 366ページ
  • 出版社: 徳間書店 (1996/07)
  • ISBN-10: 4198605394
  • ISBN-13: 978-4198605391
  • 発売日: 1996/07
  • 商品パッケージの寸法: 18.4 x 12.6 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (89件のカスタマーレビュー)
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28 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 投稿者 bravebird 投稿日 2006/12/20
形式: 新書
新書版が出ていたことをつい最近知り、嬉しさついでに思わず買ってしまいました。

単行本のどっしり構えた感じも好きですが気軽に読むにはやはりこちらですし、

新しい形態での出版によりさらに多くの人の手に触れるであろうことが本当に嬉しいですね。

荻原さんの代表作である勾玉三部作、その一作目であることに加え個人的に3つの中でこれが一番好きなので、思い入れはとても強いです。

メインの少年少女がなかなか相容れられぬ立場に置かれるのは三部作通しての共通点ですが、

不死の民、転生の民という存在の根本から違ってしまうような違いを持った今作の二人の物語は、

一体どのような結末を迎えるのだろうかと非常に気になるものでした。

それと同時に二人を応援したくなる気持ちも湧き、つい感情移入してしまうのです。

もちろん設定だけではなく、人物に魅力があるからこそそういう気持ちを抱くものです。

自らの立場に苦悩する狭也、どこまでも純粋な稚羽矢、周りをとりまく味方となる者から敵対する者、

人と神の垣根さえ越えて様々な想いや思惑が入り混じり紡がれる物語は非常に壮大で読み応えのあるものです。
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 投稿者 viola菫 投稿日 2007/4/11
形式: 単行本
日本にもこれほどの作品を書かれる方がいらっしゃるんですね。

イーザウは『ネシャン・サーガ』をキングは『ドラゴンの眼』を我が娘のために書いたといいます。この『空色勾玉』は著者:荻原規子さんが自ら読みたい物を書いたそうです。

湯本香樹実さんの『夏の庭』という作品に、おじいさんが戦争中敵地で生きるため村人を殺し、その死んだ女性が子をやどしていた事を知り戦後・妻のもとに戻らず一人暮らしで一生を終えることが書かれています。『夏の庭』では、妊婦の死は大変重要な省けない表現だと思います。

『空色勾玉』に妊婦:奈津女を照日王が殺しますが本書に必要なことなのでしょうか。黄泉の国で馬の明星さえ登場するのですから奈津女さんも登場させて欲しかった。

「祝言とはなんのことだろう」までお見事な作品です。是非ご一読を。
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19 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 投稿者 夏海 投稿日 2006/3/5
形式: 新書
荻原さんの作品に出会ったのは中学生か高校生になったばかりのころ。

大人になった今でも荻原さんの作品がどうしても忘れられず、つい全巻揃えてしまいました。

荻原さんの作品の魅力は、世界観がすごいということ。

登場人物の個性や心情、ひとつひとつが文章で無駄なく表現されていて、読んでるだけでその場の雰囲気や風景が見えてくるかのような気がします。

それに、作家さんの処女作としては良作と言えるのではないでしょうか。

現在は「空色勾玉」に加え、「白鳥異伝」、「薄紅天女」、新作として「風神秘抄」がでてますが、どれもオススメできる一品です!

今は文庫本もでているようなので、一度読んで見る事をオススメします。
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39 人中、32人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 投稿者 rinko 投稿日 2003/3/30
形式: 単行本
時代は豊葦原を創造した神が、人の世に降り立って、治めていた黎明期…。同じ神の末裔である少年と少女が出会い、新しい豊葦原でいかなる生き方をすべきかを模索してゆく物語です。
NHK-FMで放送されたオーディオドラマで少し聴いたときから、すっかりこの作品の虜になって、本の厚さも気に留めることなく、夢中で読み切ることができました。狭也と出会うまで、「ひとり」でいる意味さえも知らなかった稚羽矢の、彼女を恋い慕う気持ちが、人を超越した純粋な感情であったことに、深く胸を打たれました。「古事記」をベースとしていながら、あの古い記録だけのような物語が、これほど素晴らしい情感あふれる物語として描かれたことに、ただ驚嘆するばかりです。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 投稿者 birdsong トップ1000レビュアーVINE メンバー 投稿日 2009/5/16
形式: 新書
読んでみました。

気がついたら午前三時になっていました。

上橋菜穂子さんの「守り人」は中年女性を主人公に据えていて、物語の軸の一つに大人の男女の心の動きというのがあります。その点、児童向けファンタジーの枠からだいぶ外れています。こちらはもっと「普通」の作品で、美少女と美青年の恋物語ですから、その分物語世界に入りやすい人が多いでしょう。ネタバレになるのでこれ以上書けませんが、物語の根っこの所がほんとうに切ない恋愛なんですね。

「守り人」のもう一つの読みどころは、それぞれが江戸時代程度の生産力とインフラを持つ国々からなる国際社会を作り上げた点にあり、その土台には民俗学をベースにした創作神話があります。対してこちらは日本神話の国産みをベースにしており、耳なじみのある話が出てきます。もっともそれはあくまでもベースであり、記紀の神話よりももっと一般的な、地母神と天空神からなるオリジナルの神話世界になっています。岩波新書の「多神教」を思い出しました。

文章もこれが初めての作品とは思えないでき。確かに構成こそ粗い感じがしますが、女の子の心の動きが瑞々しく表現されています。他の作品も読みたくなりました。
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