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空耳の科学 ~だまされる耳、聞き分ける脳~
 
 

空耳の科学 ~だまされる耳、聞き分ける脳~ [単行本]

柏野 牧夫
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

私たちはみな、まったく異なる音風景を聞いている!?

「視覚は聴覚より優れている」「モーツァルトを聴くと頭が良くなる」――聴覚について
一般に言われていることは、どこまで本当? 実は、聴覚にはまだ多くの謎が秘められて
います。そもそも、私たちの日常生活は、空耳に満ちていると知っていますか? 存在し
ないはずの音が聞こえる、同じ音が人によって違って聞こえる……。しかし、この空耳
こそが、世界を認識するための脳の巧みな戦略でもあるのです。
本書は、日本電信電話株式会社(NTT)コミュニケーション科学基礎研究所で聴覚研究を
行う著者が、横浜市立横浜サイエンスフロンティア高校の生徒9名に向けて行った授業を
収録。
「バナナ」を繰り返し聞き続けると、「ナッパ」に聞こえてくる?
音があると、時間や空間が伸び縮みする?
同じ音が、人によってちがう高さに聞こえる?
耳を良くすることはできる?
「いい音」を作るのは、ノイズだった!? 等々

ふだんの音風景がちがって聞こえる、刺激と興奮に満ちた白熱の講義録!

【目次】
第1章 聴覚の研究に至るまで ――古典と歌謡曲と電気工作が好きな少年

第2章 百聞は一見に如かず? ――聴覚よりも視覚のほうが大事というウソ

第3章 耳の良さにはいろいろある ――絶対音感があると耳がいい?

第4章 音とは何か ――音の高さや音色はどうして生まれる?

第5章 聞こえている音は、すべて空耳!? ――空耳に任せておけば、たいがいうまくいく

第6章 聴覚システムのすべて ――耳から脳へ、脳から耳へ

第7章 できることはよくわかる? ――脳は自分でできることをイメージして音を聞く

第8章 なぜ、音に感動するのか ――なじみのあるものと新しいものの狭間にあるもの

内容(「BOOK」データベースより)

科学と音楽に関心をよせる高校生たちに語る、聴覚研究の最前線。私たちが何気なく接している「空耳」こそが、世界を認識するための脳の巧みな戦略だった!?ふだんの音風景がちがって聞こえる、刺激と興奮の白熱講義録。

登録情報

  • 単行本: 312ページ
  • 出版社: ヤマハミュージックメディア (2012/2/10)
  • ISBN-10: 4636859979
  • ISBN-13: 978-4636859973
  • 発売日: 2012/2/10
  • 商品の寸法: 19 x 13.2 x 2.9 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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空耳といえばついタモリ倶楽部の「空耳アワー」を思い出してしまうが、本書によれば私たちの生活は「空耳に満ちて」おり、空耳こそが「世界を認識するための脳の巧みな戦略」であるとのこと。どうやら我々がふだん知覚している音は、決して耳に入ってくる音“そのもの”ではないらしいのだ。これは何も人間の聴覚が不正確という訳ではなく、「聞きたい音」と「それを妨げる音」が混じり合う日常の中で、安定して効率良く音を聞き取るための巧妙な脳の作為である。この作為が無自覚的に働くからこそ、耳に入ってくる音“以上の”ものが聞こえてくるのだ。
本書にもあるが、例えば「エリーゼのために」を一定間隔で無音にすると、音が飛び飛びで聞き苦しい。だがその無音部分を雑音で埋めるとあ〜ら不思議、曲が滑らかに聞こえる。これは人間の脳に雑音で聴こえない部分を補う能力があるためだが、結局人間というのは「見たいものだけ見えて、聞きたいことだけ聞こえる」都合の良い生き物なんだなあと改めて思ってしまう。
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By alfonzo
高校生への講義をまとめるという形で、人間の認知能力の不思議さと可能性について、概観できる一冊である。
対象が高校生なので、語り口は平易を心がけているが、その高校生のレベルが非常に高いため、内容は必ずしも平易ではない。物理学の知識が必要な箇所もある。

本書で繰り返し述べられているのは、我々が聞いて「理解して」いることが、いかに主観的で、ある意味「いい加減」かということである。
よく聞こえなかった部分は脳が勝手にそれらしい音を補うし、よくわからなかった音は前に聞いたことがある音に脳が補正してしまう。
視覚以上に、聴覚は生理的な影響を受けているようだ。
「さっき絶対そう言ったよ」とか、「私はこういう音を聞いたと証言します」みたいな話は、すごく怪しく思えてくる。
目と違って耳は意図的には塞げないが、逆に選択的にある音だけを聞く能力もある。どんな人ごみにいても、自分が呼ばれると気がついたりする。

筆者は、「ある曲がヒットするかの予想」も可能ではないかと考えているそうだ。
それができるなら、「絶対忘れないフレーズ」を作ってCMに使ったり、「絶対逃げたくなるメロディ」を作って避難警報にする...といったことも可能かも。
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