感心したのは、この3人の少年に、まるで共通点がないこと。
どんな少年でも、子供がゆえの考えのなさで、人を殺してしまうところ。
14歳は、オトナではない。
頭が良かろうが、悪かろうが
家が、金持ちだろうが、貧しかろうが
女にもてようが、もてまいが、
学校で、優等生でも不良でも
この3人にすべて集約されてしまう。
その3人がひとを殺してしまい
少年院出所後、平等にって言うのも変だけど、女性の存在も現れたりする。
更生しようと試みるのに、世の中の偏見に結局負けてしまったり
素直さゆえに、悪に染まっていく神原尚彦とか・・・すごいです。
3人の少年の視点で、場面がくるくる変わるんだけど、どの少年の視点の話も気になって仕方ない。
3人の更生を邪魔する影の存在が、どんどんリンクしていくのに
3人の犯罪に共通点がない。
いったい誰が、どういう理由で3人を悪へ導くのか。
長いけど、場面がくるくる変わるせいか、全然長さは感じなかった。
ラストも若干、後味は悪いし、尻切れなカンジも否めないけど
読み終わったあとに、貫井さんらしい「え?そうなの??」ってどんでん返しがあって
前に戻って、うひゃー、こんなとこから伏線が張ってあるよ・・・と感心仕切り。
刑務所は、「罪を償う場所」だけれど、少年院は「更生施設」だから
少年院を出ても、罪を償ったことにはならない。
罪は、つらい現実を生きて償うって結論も、共感。