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空海コレクション 1 (ちくま学芸文庫)
 
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空海コレクション 1 (ちくま学芸文庫) [文庫]

空海 , 宮坂 宥勝 , 頼富 本宏
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

空海が初めてわが国に請来したインド直伝の密教とはなにか?主著『秘密曼荼羅十住心論』の精髄を略述した『秘蔵宝鑰』および顕教と密教とを比較対照して、密教のすぐれていることを明らかにした『弁顕密二教論』を収録する。空海は、『秘蔵宝鑰』で、儒教・道教・バラモン教・インド諸哲学・大小乗の仏教・最澄の天台宗に至るまで、すべての思想・哲学・宗教が大きな密教の実践体系の中に包まれて、それぞれが生かされている、と説く。そして、空海の十住心体系は、われわれの心の世界の展開、精神の発達段階を明示したものであり、全体がマンダラ世界の実相そのものである。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

宮坂 宥勝
1921年長野県に生まれる。1948年東北大学文学部印度学科卒業。同大学院修了。文学博士。名古屋大学名誉教授。1999年真言宗智山派管長・総本山智積院化主に就任

頼富 本宏
1945年香川県に生まれる。京都大学大学院文学研究科(仏教学)博士課程修了。文学博士。密教学専攻。種智院大学学長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 417ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2004/10/7)
  • ISBN-10: 4480087613
  • ISBN-13: 978-4480087614
  • 発売日: 2004/10/7
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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綺羅星の如く 2004/12/7
形式:文庫
正直言って、20代の頃、司馬遼太郎の「空海の風景」を読んで、空海のファン(失礼な言葉に聞こえるかもしれませんが)になりました。まだ、就職したての貧乏なSEだった頃、シリーズの名前はあやふやですが「弘法大師全集」を買い揃え、時間を見つけては読みふけった記憶があります。当時は1巻当たり1万円近くしたように覚えていますが、それが文庫本で読めるときが来るとは夢みたいです。当時買った「弘法大師全集」も幾多の人生の苦難から売り払ってしまいなくなってしまった今、この文庫化は非常にありがたいものです。
再度、空海に向き合えるという喜び、20代と違った40代の私が空海とどう向き合えるのか、20代の頃と同じく、完膚なきまでに叩きのめされるのか、あるいは40代から見た空海が青く見えるのか、非常に楽しみです。おそらく、完膚なきまでに叩きのめされるに違いありませんが・・・
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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫|Amazonが確認した購入
初期に伝った仏教は、鎌倉期から江戸期を経て、現在に至る日本化された仏教とは、何か本質的に異なる世界観、自然観、宇宙観に、基づいたものであった様な気がする。輸入されたままの、原典とでも言える諸経典には、未だ加工されていない日本人の精神構造とは異質なる、文化的背景を持つ外国の(インド・中国)世界観・自然観・生命観が在ったのではなかろうか?空海に至って、初めて仏典のそれを、日本的に解釈したと思う。だが、その解釈に於いても、少なくとも現在のルーチン化された、仏教とは根本的な所で異質な物が在ります。
空海の自然観・生命観・宇宙観がどの様な物であったかは、この二冊に収められた論・散文・詩歌が物語っている。その為の代表的な基本テクストが揃っています。勿論本格的な弘法大師全集はありますが、小生ような浅学非才には歯が立たない。この「空海コレクション1・2」には、般若心経秘鍵・秘蔵宝鑰・弁顕密二教論、十住心論、などの、空海の代表的な著作論考が揃っている。また、今日、最も興味深い論考であろう、「声字実相義」と「吽字義」が入っている。

恐らく空海は、世界を必死で理解しょうと努め、山野に伏す荒行で体力を使い果たし、精神を極限状況の中に追い込み、その連続の中でこころを純化して、生命の原初を体験出来ると信じた。生きるか死ぬかのスレスレの状態まで持って行き、そこで体験できるものを熟知しょうとしたのでしょう。彼の、密教修行の目的の中には、「世界の在り様は知れるだろうか?、人間とは何か?、それの持つ理解力は、体の外に広がる世界と、この内なる自然の本質にどこまで迫れるか?、外部世界とは、幾つかの感覚器を通じて、どの様に構成されるか?その時に言葉は如何なる機能を持ち得るか?いのちとは何か?命の始まりは、認識により辿れるか?命の始まりに、この心と言うものは、どう生み出されるのか?命の終りに、この心は、どう消えてゆくのか?、この広い宇宙とこの儚い命は、どの様につながっているのであろうか?」こんな事をきっと何時も、深い思いの中で反芻していたに違いない。そのような探求の結果を、慎重に人間の言葉に翻訳していった成果が、空海の論文なのであろう。この二冊の内容は、永い思索と瞑想の中から得た体験が発酵した密教世界からの報告と言えるものでしょう。
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38 人中、32人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
空海和尚 2004/10/12
形式:文庫
空海の主著「秘蔵宝鑰」と「弁顕密ニ教論」が書き下し文と訳注が付いている。ただし、語釈はあまり親切ではなく意味が取りづらいところも結構見受けられた。密教の基礎知識があればよく分かるのだろうが、初心者には少しお勧めし難い。

しかし、空海のあの美しい文章はやはり魅力的だ。

三界の狂人は狂せることを知らず
四生の盲者は盲なることを識らず
生まれ生まれ生まれ生まれて生の始めに暗く
死に死に死に死んで死の終りに冥し

永遠の輪廻転生に対する深い嘆きの言葉。空海は少し詩的な感じがする。
概要や要旨が文の始めにあるので、それなりに理解は出来る。空海の主な著作が文庫で読めるので、画期的である。

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