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17 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
天才思想家 空海,
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レビュー対象商品: 空海の風景〈下〉 (中公文庫) (文庫)
密教を日本に請来し、一代にして真言密教の体系を完成させた天才思想家、弘法大師空海。彼の生きた平安朝という時代の気分、人間空海の輪郭、そしてその思想の断片を、歴史小説の大家である著者が、例の如く莫大な史料の読み込みをもとに描いた作品。空海という人間の非凡な知的才能、並外れた行動力、類まれな政治力、多岐にわたる諸芸への熟達には、ただただ舌を巻くばかり。一人の人間の中にこれほどの天賦が併存するということには、一種の気味の悪さすら感じてしまう。人間離れし過ぎた大天才である。そんなこともあって、個人的には、作中で空海の対比として描かれる伝教法師最澄のほうにむしろ人間的な魅力を感じてしまった。空海かぁ、日本にもこんなとんでもない人物がおりよったんやなぁと驚くと同時に感嘆するしかない、という感じです。余談だが、広く人口に膾炙している「弘法は筆を選ばず」という諺は、実は正確ではなく、弘法ほど筆を選んだ人間も珍しいそうです。
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
空海そのものより空海を取り巻く風景、特に最澄らを描いた歴史考察,
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レビュー対象商品: 空海の風景〈下〉 (中公文庫) (文庫)
空海をとりまく人物や歴史の背景を丁寧に追って、そこから空海の心情を推察した書。小説とは言い難く、会話らしいものもほとんどありません。空海を当時の他の仏教をはるかに凌ぐ真言密教を確立したと繰り返し述べながら、真言密教の内容に関してはほとんど触れられていません。この本の中で、最澄が空海に、密教は本を読むだけでは学べるものではないと言っていますが、この空海の風景を読んでも密教の真髄はわかりません。理趣経をはじめとする真言宗の経典や空海自身の書を熟読していることが明らかな作者が、肝心の空海自身あるいは密教自体に関しては、核心に触れようとしないように感じられるのは、読者に対して司馬遼太郎が、密教は本を読んだだけではわかりませんよと言っているかのようでもあります。空海の生の声の密教論としては、最澄に対して宛てた手紙の中で、“大日如来の三密はお前自身の三密である無我の大我に理趣(条理)を求めるべきで、他に求めるべきではない”とこの本の後半でほんのわずかに紹介されています。時代背景や人物、関連書物、寺院の紹介はされており、この本から人それぞれ多様な方向に興味が広がる本です。
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
帰国後の空海,
By sd - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 空海の風景〈下〉 (中公文庫) (文庫)
唐で真言第八祖となった空海。 それがいかに凄いことか、 単に「留学してきました」というレベルではないのですね。 そして帰国後の空海。 先に帰国して密教の第一人者とされた最澄との確執。 空海と「お大師様」は別なのだということに
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