新書なので硬い話かと思って読み始めたら、なんとか「空気」を中心にはしているものの感動的なエッセイ集でした。
弁当を食べるお父さん、チェロ奏者、全盲の写真家、葬式のライブ、癌の養護教諭、中国人看護学生、温泉ホテルのおかみ、マフィンおじさんなど思わず涙がジンとにじむ登場人物ばかりでした。電車の中で読むのに適当な長さですが、しょっちゅう上を向いて目を閉じていました。花粉のシーズンですから涙はみっともなくないと思うので、今がこの本を読む旬かもしれません。
あたたかさはあたたかさの連鎖を呼ぶという意味での空気、レントゲンや検査値だけをみずに必ず直すぞという医師の持つ空気。そんなポジティブな空気を教えてくれる本でした。