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怪作「イン・ザ・プール」の続編。
この作品は、すごく好きな人と、全く受け付けない人の二通りにわかれるとおもうが、私にとっては「ハマッタ」作品である。
とにかく、主人公の精神科医・伊良部のキャラクターがよい。
あるときは主役となり、またある時は脇に回り、とにかくいい味を出している。また、伊良部以外の登場人物も、キャラ立てがしっかりしている。
ひたすら笑わせる小説でありながら、泣かせる(?)ツボをおさえている。
作者の代表作「最悪」「邪魔」とは、全く違った路線の作品でありながら、文章展開のうまさは両群の作品に通じるものであり、本作品ではあらためて作者の才能を痛感させられた。
直木賞をきっかけにこの作品を読まれる方は、もちろんこの作品から読んでもいのだが、できれば「イン・ザ・プール」を先に読んだ方がよりこの作品を楽しめると思う(この作品と遜色のないおもしろさ!!)
最後にうんちくをふたつ。
本作品は、作者が原因不明の腹痛におそわれ、「神経科」に通院した際、2週間ごとの受診が楽しみであった、という実体験を元に書いたそうであり、伊良部のモデルは、同姓のプロ野球選手と、漫画「こまわりくん」キャラを合わせたものだそうである。
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