約3年間続いた「空の鐘の響く惑星で」も今巻で完結。
前巻に伏線はあったものの、最終巻まで飽きさせる事なく波乱続きの展開で楽しめました。
ジェラルドとフェリオ・ウルクの会談での駆け引きや、メビウスに立ち向かう面々の様子、神柱や死の神霊の謎───
今巻も見所が満載です。
ただ、残念なのは本の厚みからも予想されますが、最後に詰め込んでしまった感がある事。
ストーリーの展開上、途中で切るのが難しいので、長さを調整してぎりぎり1冊に収まるようにしたのかも知れませんが…
特にこれまで膠着状態にあった人間関係や、ラトロアとジラーハの確執があまりにも急激に展開し過ぎていたと思います。
特に人間関係はもう少し丁寧な心情描写を踏まえて展開があって欲しかったです。
終幕章でも説明不足かなと思われる展開がありますし…
それでも、ついつい物語に引き込まれてしまう良い作品でした。
「後はご想像にお任せします」が好きな方もいらっしゃるでしょうが、個人的には番外編でブラドーとソフィアの子供達や、ライナスティとディアメル、フェリオ・リセリナ・ウルク等、直接は登場しなかった人物達の後日談、ライナスティの過去といった番外編を読みたい所です。
1冊でも多く読みたい、1話でも多く彼らの世界が続いて欲しい、「空の鐘の響く惑星で」はそう感じてしまう作品。