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23 人中、23人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
不謹慎なようですが,
By うりぼん (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 空へ―エヴェレストの悲劇はなぜ起きたか (文春文庫) (文庫)
亡くなった方には失礼かもしれませんが、山岳遭難本ははまります。本当に怖い、しかもこれが実話、しかも原因は人間のほんのわずかな判断ミスなのです。私は究極の冒険&ホラー小説として読んでいます。山岳遭難本は当事者が書くために記憶がいいかげんだったり、思いが先行して泣き言を聞かされているような気分になったりして人に読ませる工夫がないのですが、この本は違います。当事者ながらライターでもあるクラカワ氏は出版にあたって再三綿密な取材を行い、つとめて冷静に顛末をまとめています。 読み進むうちに、公募登山隊のシステムや高所登山の方法が一般人にわかる仕組みになっており、読み終わった後はいっぱしの登山通になれます。また、構成や文章、翻訳もよくできていて、期待にわくわくさせる前半から、なんとなく悪い予感をもたせる中盤、恐怖の後半へと一気に読ませます。 この本のなかで、「ガイドの責任を放棄した」と批判されているロシア人ガイド、ブクレーエフ(その後雪崩で死亡)側と出版当時論争になっていましたが、そのブクレーエフの書いた「デスゾーン8848m」も合わせて読むとより興味深いです。
26 人中、23人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 1.0
死人に口無し・・・・,
By 黄色人種 (日本) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 空へ―エヴェレストの悲劇はなぜ起きたか (文春文庫) (文庫)
初版には☆5つを与えたのですが、これに関しては頂けません。本書に対し書かれた「デス・ゾーン8848M」への一方的な批判は、作家としてアンフェア過ぎます。 そして、肝心な事は本書で徹底的に批判されているブクレーエフ氏はその後の遭難死で二度と非難に答えられない人間となってしまっている事です。 その上で更に非難の上塗りを加える執筆姿勢にはノンフィクションとしての客観性を感じられません。 個人的には「デス・ゾーン」の方が悲劇の真実に近いと感じました。
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
非常に読ませる本でした,
By さぼ - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 空へ―エヴェレストの悲劇はなぜ起きたか (単行本)
筆者は綿密な取材を重ね、丹念に全体像を描き出そうとしていた。冒頭から散見する事故の予兆と、後半の悲劇に雪崩れ込む筆致は本当に凄まじいものがあって、読んでいて恐ろしくてたまらなかった。 またエベレストに登山にストイックなイメージというか、軍隊のような整然とした組織で登る印象があったのだけど、 本書ではツアーのような営業登山や、隊同士やシェルパとの間に生まれる軋轢など、生々しい問題を抱えている描写が印象的だった。 いろんな意味で登山家も完璧な人間ではないわけで、酸素もなく、思考も判断力も鈍る高所で絶対の安全はあり得ないのだなと感じた。 初読時は間違いなく☆5の評価をつけたけど、 他の人も言う通り、「デス・ゾーン8848M」読後はロシア人ガイド、ブクレーエフへの記述が フェアじゃないと感じるので-1。 本書では諸悪の根源のように記されている彼だが、デスゾーンを読んで180°印象が 変わった。彼を悪役に当てはめてしまったことだけが本当に残念だ。
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