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13 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
静謐な星空を巡るような物語,
By naonao-703 (京都市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 空ばかり見ていた (単行本)
12の短編集が織り成すこの本には共通の人がいるホクトさん お父さんが亡くなり、跡を継ぐために戻ってきたホクトさんは 外国でパントマイムをしていたらしい。が、 お父さんの跡を継いだお店を閉めてしまった。 旅しながら髪を切るお店を持たないホクトさん。 何だか、滲むように物語に惹きこまれる短編集で 繋がらないようで繋がるホクトさんを巡る世界を旅するこの本は 読書の本来の愉しみを堪能させてくれた。 テレビや街の騒音に疲れたとき、この本のページをめくると無音の世界に浸れる。
5つ星のうち 4.0
つむじ風食堂>スープのことばかり>空ばかり見ていた,
By
レビュー対象商品: 空ばかり見ていた (文春文庫) (文庫)
・筆者の作品は抽象的な表現をしながら、深い哲学的な思索を含んでいたり、昔の懐かしい香りや質感を運ぶ力があります。 ・本作は、読者の評価が高いですが短編どうしのつんがりが あるようで、ないようなつながり方をしている部分を もう少し、短編どうしをつなげるか、もしくは割り切って 別個の短編集とするか、どちらかにしたほうが、よりはっきりと 伝わってくる楽しめる作品になったのではないかと思います。 ・そういう意味でも「つむじ風食堂の夜」のほうが個人的に気にいっています。
2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
静かに光り輝く十二の星,
By 小口栞 "shiori" (長野県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 空ばかり見ていた (単行本)
表紙はまるで夜の空、昼の空をあらわし、吉田篤弘氏のウィットに富んだ面じゃなく、詩的な部分を大きくふくらませた物語です。放浪の床屋を軸に十二編のものがたりが語られています。旅する床屋さんに会ったことはありませんが、腕があればどこでも技術を披露できるところが、この物語に光明をあたえています。静かで美しい物語はそんな輝きを持っています。『美しさが、しばしば悲しみと共にあるのはなぜか。私はずいぶんそれを考えてきたが、またしても私は答えを出せそうにない。美しさはいつでも永遠であってほしいが、悲しみには終わりが必要になる』
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