「泣くのはおやめ。だけどきみには狂っていて欲しいんだ。ぼくが死なないためには、そうしていてもらわないとだめなんだ。」122p
バタイユの作品は常に死と接している。それでいてある解放感。人間がどんな社会的存在であれ、アウトとの境界は誰にだって有るからだ。それが人生に照らし合わせてどんな色を帯びるかは分からない。気持ちいいかもしれないし嫌かもしれない。ただ自分から出て行く「解放」の次元は、世界を認識する者には間違いなくあるのである。
訳者の解説がまたなかなかにおもしろい。宗教が何であれ、死ぬ可能性のない人間などいないんだから、バタイユの作品は非西洋の文化ともコミットする。
ちなみに仏語のCONというのは谷川俊太郎さんも詠んだ「あれ」です。