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32 人中、23人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
"DDD"を先に読んだのですが,
By 朱猫 (大阪府) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 空の境界 下 (講談社ノベルス) (新書)
こちらを先に読むべきでした。癖の強い文章という意味ではさほど変わりありませんが、やはり文章力が違いますね。 全体を通して内容を理解し辛く、読むのに結構な時間を要しました。 癖が強いという点では好感を持てるのですが、日本語として成り立って無い部分や、 妙な矛盾点が結構目に付きました。あと常用外漢字の多用も読み辛くさせる要素ですね。 五章の"矛盾螺旋"なんかは中々頭でイメージ出来ず、何度も読み返しました。 何故書き直さないんでしょうか? せめて挿絵を入れて欲しかったですね。 映像化はある意味読者の答え合わせでもあるかと思います。 内容は賛否両論の様ですが私は楽しめました。 DDDと設定が似ている部分が多少見られますが、読んで良かったなと。 作者の個性的な世界観が面白いと思えるか否かで評価が別れているのでは無いでしょうか。 私自身は楽しめましたが、知り合い等に薦めるべきかと言うと厳しいですね。 よって星三つです。
18 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
2Hの鉛筆,
By 稲葉 - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 空の境界(下) (講談社文庫) (文庫)
忘却録音は他の章とは少し雰囲気が違いました。学園で起こった事件を解決するために式が潜入するという分かりやすい話だったのと、語り手の鮮花が感情豊かだったことです。 自分の未熟さに怒りを覚えたり、他人のために身を挺したり、恋敵である式のことを心底嫌いになれなかったりと、他の登場人物が浮世離れした思考をしているのに対し、鮮花の想いには共感できるところが多かったです。 矛盾螺旋で脱落しなくて良かった。 最終節「空の境界」は硬質なイメージを受ける本作品のラストにふさわしいシーン。 それぞれのキャラがそれぞれに悩み、苦しみ、笑っているのに、通して受けるイメージはどこか冷たく硬い。 中巻の解説で菊池秀行先生が書いていた孤絶という言葉を思い出しました。 殺人考察(後)のラストが式のエピローグなら、「空の境界」はもう一人の主人公幹也のエピローグ。 ここまで読めば物語全体の見方も変わる、そんな気がします。 あと、ちまたに溢れる密室殺人の見方を改めさせられました。
55 人中、39人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
読み手を選ぶ作品だ,
By 虹虹 - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 空の境界 下 (講談社ノベルス) (新書)
読み終わっての正直な感想は、確かに「面白かった」。全てにおいてキャラクター性は良かったし、バラバラに散りばめられた話の流れも実は一つのテーマに基づいて一環していて訴える所はつかめたので、純粋な面白さではかなりのレベルだと思った。 しかし、それだけでは俺としては手放しで高評価をあげれるものとは思えない。「セカイ系」のライトノベルにおいて名作には笑い、涙、哀愁などと言った感動できるが少なからず必要だと思うのだ。 キャラクターが感情に訴えかけるより先に作者の考える哲学的な理論が先に立って解説を始めてしまうからだ。 そしてその理論の根底にあるものは少なからず最近の世の中に対して若者が一度は抱く疑問であり、退屈な日常に変化を求める一市民の理想で、そこで脳内に発生した都合の良い理想のセカイを書き表してるに過ぎないのだ。 と、自分にこの作品が合わない理由を書いたが、これらの欠点は読み手によっては最高の作品と言える要素になるだろう。 それに、作者の理論に共感できなくてもこの作品中の世界の展開には一度嵌ると最後まで読みたくなる不可思議な魅力があり、新しいジャンルのライトノベルとして読むならば最初に述べた通り面白さではかなりのものなので、興味を持った方には是非読んでもらいたい一冊だ。
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