ささやくように始まる静かな別れ…阿部芙蓉美さんの切なくも優しく響くウィスパリング・ヴォイスが耳に心地良く響く美しい曲です。何て悲しい歌詞なんだろう、と胸が痛くなりますが、別れなのに暖かさも感じさせる不思議な余韻を残します。本当に離れたくない時って、【そばにいて】のひと事が言えないんですよね。友達でいよう、とか言って結局後悔したり…そんな自分の想いに決別して愛する人の幸せを願う…繊細な中に力強い優しさがみえる美しい楽曲です。
また、阿部さんご自身も出演されているミュージックCLIPが素晴らしく幻想的で綺麗。ウクライナ出身のサンド・アーティスト、クセニア・シモノヴァが光の中で描き出す、恋人たちの織り成す愛のSTORYに魅入ってしまいました。様々な業界で今話題となっているアーティストだそうですが、砂だけを使ってこんな美しい画が描けるなんて、その手腕にもアイデアのイマジネーションにもため息が出ます。阿部さんの持つファンタスティックな曲の雰囲気にフィットし、日欧の異なる芸術的感性が融合した素晴らしくロマンティックなPVでした。
【はなればなれの意味を教えてくれて ありがとう】という詩が切なく、深く印象に残っています。夜、一人黄昏たい時に(笑)聴きたい。