すでに亡くなっている人に恋をすることは、
有名な人物でもない限り情報を得ることが難しいから
その機会は少ないように思う。しかし、少しでも「交流」できる関係が生じたら・・・。
もしかしたら、恋をしてしまう可能性はないとはいえない。
海生(かいせい)は、亡くなった女性の葬儀を執り行う席で
亡くなった彼女との交流が始まるのだが、出会いから別れが決まっているのだ。
彼女は死んでいるのだから。
自分が死んだことを理解できない彼女が、たった一人自分の存在を
確認できる海生を頼るのは当然だろうと思う。
それを恋とはいえなくても。
彼女がどこへいったのか、彼女のために何をすればいいのか、
海生がそれを深刻に悲しむ様子は描かれていない。
私はこの作品が好きだ。答えを出さなくてもいいこと、
諦めること、受け入れること、
これでいいんじゃないかと、思えること・・。
生きる世界・進む道が違っても、
思い出した時、笑顔になること、、
それしか相手にしてあげられることはないんじゃないかなと思う。
白岩さん、ありがとう。