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空とセイとぼくと (幻冬舎文庫)
 
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空とセイとぼくと (幻冬舎文庫) [文庫]

久保寺 健彦
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

父親を亡くし、犬のセイとホームレス生活をしていた零。ある日、病気になったセイの治療費を捻出するためのホストになるが、読み書きもできない零は失敗ばかり。だが、その犬並みの嗅覚を使って、次第に頭角を現し始め…。犬と二人きりで育った少年が、犬との絆を守りながら成長する姿を、ユーモアとリアリティ溢れる筆致で描いた傑作青春小説。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

久保寺 健彦
1969年東京都生まれ。2007年「すべての若き野郎ども」で第一回ドラマ原作大賞選考委員特別賞を、「みなさん、さようなら」で第一回パピルス新人賞を、「ブラック・ジャック・キッド」で第十九回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 418ページ
  • 出版社: 幻冬舎 (2011/6/9)
  • ISBN-10: 4344416775
  • ISBN-13: 978-4344416772
  • 発売日: 2011/6/9
  • 商品の寸法: 15 x 10 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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形式:単行本
爽やかな印象の表紙イラスト。だが、数ページ読めば、大変な生活を強いられている
主人公「零」の境遇に唖然とさせられる。
零が6歳からおよそ14〜15年の時間を、久保寺さんは見事に成長小説に
仕立て上げた。
いわゆるホームレスの父が死に、その後は児童擁護施設から逃げ出し、
相棒のセイ(犬)とともにストリートチルドレンとして暮らすこととなる。
天蓋孤独。
それは自由どころか、明日という日を迎えるためには
あらゆるリスクを回避せねばならない、束縛に満ちた生活だった。
放浪。孤独。サバイバルといっていい生活。
そのなかで生き延びるためには、零という少年は経験則に秀でた子どもでなければ
ならなかったのだ。
そして、人はひとりでは生きていけないということも、きちんと絡めて
零が出会う人々から紡がれる確かな縁を、久保寺さんは描ききる。
そのためには、セイとの「絆」を揺るぎないものにするだけの時間を描く必要があった
ともいえよう。

ホストからダンサーへ。失敗も繰り返しつつ、人と人の間で生きる術を
ひとつひとつ学んでいく零。
ほとんどの人が「家庭」のなかで習得するはずのことを、
零は外の世界で学ばねばならなかった。
リョウ、リカさん、水島さん……。近づいて縁を結んだ人と誠実に絆を契る零の
健気さが胸を打つ。
成長とともに訪れる思春期の変調も、零版「ヰタ・セクスアリス」として描き込んで
しかも零の真面目さが笑いさえ誘う。
後半になるにつれ、話の整合性を繕うためか、多少書き手の都合の優先が
ちらちらするが、リカさんの潔さが終盤に向けての緊張感を高める。
野生児同然だった零が、この世で、人のなかで生きてゆく覚悟を持ったことが
嬉しかった。
「愛」ということばを覚えたからこそ。 
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By suntalk トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本|Amazonが確認した購入
久保寺氏の作品は一気に読ませる。
「みなさん、さようなら」と、通じるところのある
ぎりぎりの生き方と終盤の盛り上がり方。

好きでもない相撲に例えれば
前作は細部にわたって熱を帯びた万全のがぶり寄り
今回の作品は本当に横綱の強引な小手投げにひっくりかえされたような感じ。
いや、その逆かな。。。まあ完敗には違いないわけです。

未読の3作目が噂だと結構なバイオレンスな感じらしいが
この作品は暴力と性はほんとにさらっと流されていて
これまでに比べればずいぶん落ち着いた展開であるのに

なんだろう。相当感動してるんだが。

それに比べりゃまあ些細なことだが
ダンスの描写はまったくいただけないのかもしれない。
そもそもなんとなく流し読むための行になっているわな。
このレビューは参考になりましたか?
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
久保寺さんの新作。
しかし、久保寺さんの作品の主人公は
穏やかな環境の下ではなかなか暮らせない人たちが多いです。
この主人公、零もホームレスの父親に育てられ
学校にも行かない、挙句父親は死に、預けられた養護施設は抜け出し、
またホームレスに戻り、ホストになり、最後はダンサーに。

まぁ、普通、ここまでくるとすさんでしまうはずですが、
主人公、零はすれてないんだな。
何も知らないのは当たり前なんだけど、
非常に性格がいい。
そして何よりも彼の傍らにいて零の本当の家族とも言えるべき犬のセイ。
この一人と一頭の関係に感動さえ覚えてしまう。
お互いがお互いを本当に必要としている。
そんな雰囲気が強く感じられる作品だった。

途中、暴力のシーンなんかも出てくるけれど、
前作に比べればかわいいもんだし、
ただ後半ダンスシーンが多くなって
素人にはその言葉一つ一つが頭に入ってこなく、
零ではないけれど、辞書でも片手に読まないとやってられっか!そんな気持ちにもなります。

最後は悲しいけれど、前向きに終わっているんじゃないかと思います。
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