大きな本屋に行けば英語学習の本は何千冊もあるが、
玉石混交である。
英語をよく使う仕事柄、英語力のブラッシュアップ
のために英語学習本は結構買うが、この本はその中でも
3本の指に入る。
大変だが、正しい使い方をすれば、力が確実にあがる、
費用対効果で言えば優れた本である。
その他のレビューにも書かれているように、この本は
シャドーイングの本である。シャドーイングとは、
通訳のトレーニングで用いられる技術であり、会話を
聞いたそばから自分の口で再現していくものだ。
だから、この本を買って、いくら熱心に読んでも実力は
まったく伸びない。録音機で自分の声を録音しながら、
シャドーイングを何十回もやって、初めて意味がある。
正直、その作業は苦痛だ。
特に、最初はあまりにできなさすぎて、ショックを受ける
人がほとんどだろう。
ただし、やり続けると、なれてきてつらさは薄れるし、
なにより、自分でも驚くほどに英語が聞き取れるようになる。
シャドーイングをするためには、聴いた言葉を頭の中で
一時的に保持する(=リテンション)をする必要がある。
だから、練習してシャドーイングができるようになると、
体が勝手にリテンションをするようになり、リスニングの
力が飛躍的に伸びるのだ。
リスニングの力が確実に一段あがる。
こんな本はないんじゃなかろうか。
いくら英語を聞き流しても、リスニング力は伸びないことに
気がつき始めた人には、特にお勧め。