内容紹介
「究極のトレーダーを目指す皆さまへ」
この『究極のトレーディングガイド』は多くのトレーダーが望むものの、なかなか実現できないもの、すなわち適切なロジックをベースとし、安定した利益の出るトレーディングシステムの正しい開発・活用法を教えてくれる。現在最も注目されているアナリストとそのパートナーは本書のなかで、トレーダーにとって本当に役に立つコンピューター・トレーディングシステムの開発ノウハウをあますところなく公開している!・短期トレンドのとらえ方とは?
・使えるトレーディングシステムとは?
・マネーマネジメントのテクニックとは?
・利益につながる数々のパターンとは?
最近のトレードの爆発的な人気を背景に、多くのトレーダー(投資家)はメカニカル・トレーディングシステムを使いたいと思っている。トレーダーがその正しい使い方をマスターすれば、これほど便利なツールはほかにない。しかし残念なことに、トレーディングシステムの正しい使い方を知っているトレーダーはほとんどいない。今投資界で最も注目されているアナリストのひとりであるジョン・ヒル氏とそのパートナーであるジョージ・プルート、ランディ・ヒルの両氏は本書のなかで、トレードで利益を上げ続けられるトレーディングシステムのオリジナルな開発・活用法を公開している。トレーディングシステムの有効さは、そのベースとなるロジックと取り入れるデータの信頼性によって決まる。3人の著者は以下の点について詳しく説明し、正しいロジックに基づくトレーディングシステムの開発に必要なツールとテクニックを紹介している。
トレーディングシステムの基本原則
・1~100万ドルなどあらゆるレベルの投資金を運用できるトレーディングシステムの導入法・ヒストリカルデータをバックテストし、実際のトレードでも利益の出せるコンピューター化されたトレーディングシステムの開発の条件
・すべての市場で使える短期トレンドのタイミングのとらえ方
株式、先物、オプションなどすべてのマーケットでトレードしたいという個人トレーダーにとって、本書は本当に使えるトレーディングシステムを開発・活用するうえで、まさに「究極」という名に値する素晴らしい実践的な指導書である。
内容(「BOOK」データベースより)
本書は、トレーディングシステムの基本原則、1~100万ドルなどあらゆるレベルの投資金を運用できるトレーディングシステムの導入法、ヒストリカルデータをバックテストし実際のトレードでも利益の出せるコンピューター化されたトレーディングシステムの開発の条件、すべての市場で使える短期トレンドのタイミングのとらえ方の4点について詳しく説明し、正しいロジックに基づくトレーディングシステムの開発に必要なツールとテクニックを紹介している。
内容(「MARC」データベースより)
適切なロジックをベースとし、安定した利益の出るトレーディングシステムの正しい開発・活用法を紹介。トレーダーにとって本当に役立つコンピューター・トレーディングシステムの開発ノウハウをあますところなく公開。
メディア掲載レビュー
「トレーディングシステムで儲けられるかだって? もちろんだよ。長年にわたるトレーディングシステムのリサーチと実際のトレード経験を踏まえた本書を読めばその方法がよく分かるよ」――『ラリー・ウィリアムズの短期売買法』『ラリー・ウィリアムズの「インサイダー情報」で儲ける方法』(パンローリング刊)の著者であるラリー・ウィリアムズ氏
「ジョン・ヒル、ジョージ・プルート、そしてランディ・ヒルの3氏は、メカニカル・トレーディングシステムのテストと評価において自他ともに認めるこの業界の第一人者である。株式や先物のメカニカル・トレーディングに興味を持つ人々に対して、私はこの『究極のトレーディングガイド』をぜひとも一読するようお勧めする」――『ゲイリー・スミスの短期売買入門』(パンローリング刊)著者であるゲイリー・スミス氏
「どんなレベルのトレーダーもこの『究極のトレーディングガイド』を読めば、そこから実際のトレードに役立つさまざまな知識と指針を見つけられるだろう。各種市場での実際のトレード経験と十数年にわたるトレーディングシステムのテスト・評価作業を通じて蓄積されたこれら専門家のノウハウとアドバイスは、金銭に替え難いほど貴重なものである。本書は私のベストの推薦書である」――トレーダーズ・プレス社のエドワード・D・ドブソン社長
「これはよく書けていて本当に面白い本だ。マーケットに対する新鮮な視点やユニークなとらえ方が示されており、これはジョン・ヒル氏の長年にわたる経験と大局的な見方が反映されている。『フューチャーズ・トゥルース』誌を発行し続ける同氏の強靱さには本当に頭が下がる」――『トレーディングシステム・アンド・メソッド(Trading Systems and Methods)』の著者でストラテジック・マーケット・システムズ社長でもあるペリー・カウフマン氏
--本書への賛辞
「ジョン・ヒル、ジョージ・プルート、そしてランディ・ヒルの3氏は、メカニカル・トレーディングシステムのテストと評価において自他ともに認めるこの業界の第一人者である。株式や先物のメカニカル・トレーディングに興味を持つ人々に対して、私はこの『究極のトレーディングガイド』をぜひとも一読するようお勧めする」――『ゲイリー・スミスの短期売買入門』(パンローリング刊)著者であるゲイリー・スミス氏
「どんなレベルのトレーダーもこの『究極のトレーディングガイド』を読めば、そこから実際のトレードに役立つさまざまな知識と指針を見つけられるだろう。各種市場での実際のトレード経験と十数年にわたるトレーディングシステムのテスト・評価作業を通じて蓄積されたこれら専門家のノウハウとアドバイスは、金銭に替え難いほど貴重なものである。本書は私のベストの推薦書である」――トレーダーズ・プレス社のエドワード・D・ドブソン社長
「これはよく書けていて本当に面白い本だ。マーケットに対する新鮮な視点やユニークなとらえ方が示されており、これはジョン・ヒル氏の長年にわたる経験と大局的な見方が反映されている。『フューチャーズ・トゥルース』誌を発行し続ける同氏の強靱さには本当に頭が下がる」――『トレーディングシステム・アンド・メソッド(Trading Systems and Methods)』の著者でストラテジック・マーケット・システムズ社長でもあるペリー・カウフマン氏
--本書への賛辞
著者からのコメント
すべての投機的な市場は需要と供給の法則に支配されている。経済学はわれわれに、公正な市場が商品やサービスの需要と供給の均衡点を決定すると教えている。この均衡点こそが、取引する商品の価値について買い手と売り手が合意する価格である。株式や先物の価格は常に変動しているが、「市場の動き」と呼ばれるこの価格変動は、始値、高値、安値、終値、そしてその日の値動きのレンジ(変動幅)という市場の統計値を示す5つの簡単なバーチャートで表される。
バーチャートは買い方(ブル=強気筋)と売り方(ベア=弱気筋)の戦いを表している。価格が寄付値よりも高く引ければブルの勝ち、その反対に安く引ければベアの勝利である。バーチャートのレンジはその日の両者の戦いぶりを示している。ある株式の値段が1ドル上昇すれば、その株式は1ドル分だけ価値が増えたことになる。直近のバーチャートはその市場におけるやや長期的な需要と供給の力関係を表している。市場の専門家によれば、バーチャートに示される需要と供給の地図をたどっていけば、株式や先物の近い将来の価格が読み取れるという。そうであれば、バーチャートが意味するものを的確に読み取る技術を習得して需要と供給の法則を見抜くことができれば、トレードでおカネを儲けられるだろう。
本書ではまず、バーチャートを読み取るテクニックに焦点を当てる。そこでは長年にわたりさまざまな市場をウオッチしてきたわれわれのチャート分析手法が紹介されている。われわれに経験によれば、一度にひとつのアイデアだけに集中するときに最も良い結果が得られた。どのようなチャートでもよいからそれを取り出して、本書で提示されたアイデアに従って特定の仕掛け場を書き入れてみよう。それらのアイデアは単独ではうまくいかないかもしれないが、トレーディングプラン全体にとってはかなり有効であろう。トレードには仕掛けと手仕舞い/仕切り、それに仕掛けが間違っていたときのストップロス(損切りの仕切り注文)という3つの行為しかない。これらの各行為にはさまざまなテクニックがあるが、それらを習得して自分なりの指標を開発すれば、どんなチャートも楽々と使いこなせて自分のトレーディングスタイルに合ったエッジ(優位性)が得られるだろう。あなたはマーケットというモンスターをマスターすることは不可能だが、さまざまなマーケットでトレードするときのエッジは習得できるのである。
バーチャートは買い方(ブル=強気筋)と売り方(ベア=弱気筋)の戦いを表している。価格が寄付値よりも高く引ければブルの勝ち、その反対に安く引ければベアの勝利である。バーチャートのレンジはその日の両者の戦いぶりを示している。ある株式の値段が1ドル上昇すれば、その株式は1ドル分だけ価値が増えたことになる。直近のバーチャートはその市場におけるやや長期的な需要と供給の力関係を表している。市場の専門家によれば、バーチャートに示される需要と供給の地図をたどっていけば、株式や先物の近い将来の価格が読み取れるという。そうであれば、バーチャートが意味するものを的確に読み取る技術を習得して需要と供給の法則を見抜くことができれば、トレードでおカネを儲けられるだろう。
本書ではまず、バーチャートを読み取るテクニックに焦点を当てる。そこでは長年にわたりさまざまな市場をウオッチしてきたわれわれのチャート分析手法が紹介されている。われわれに経験によれば、一度にひとつのアイデアだけに集中するときに最も良い結果が得られた。どのようなチャートでもよいからそれを取り出して、本書で提示されたアイデアに従って特定の仕掛け場を書き入れてみよう。それらのアイデアは単独ではうまくいかないかもしれないが、トレーディングプラン全体にとってはかなり有効であろう。トレードには仕掛けと手仕舞い/仕切り、それに仕掛けが間違っていたときのストップロス(損切りの仕切り注文)という3つの行為しかない。これらの各行為にはさまざまなテクニックがあるが、それらを習得して自分なりの指標を開発すれば、どんなチャートも楽々と使いこなせて自分のトレーディングスタイルに合ったエッジ(優位性)が得られるだろう。あなたはマーケットというモンスターをマスターすることは不可能だが、さまざまなマーケットでトレードするときのエッジは習得できるのである。
著者について
ジョン・R・ヒル
トレーディングシステムのテストと評価を行う業界最有力ニュースレター『フューチャーズ・トゥルース(Futures Truth)』の発行会社の創業者社長。(FuturesTruth.com) 株式専門テレビCNBCのゲストとしてたびたび出演するほか、さまざまな投資セミナーの人気講師でもある。オハイオ州立大学で化学工学の修士号を修得。おもな著書・DVDに『勝利の売買システム』『DVD ジョン・ヒルのトレーディングシステム検証のススメ』がある。ジョージ・プルート(George Pruitt)
フューチャーズ・トゥルース社のリサーチ担当取締役。フューチャーズ誌に執筆するほか、ウォール・ストリート・ジャーナル紙やバロンズ誌の調査も行う。アッシュビルのノースカロライナ大学でコンピューター・サイエンスの理学士号を修得。フューチャーズトゥルース社ランディ・ヒル(Landy Hill)
シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)やシカゴ商品取引所(CBOT)でのフロア業務を皮切りに、現在は先物ブローカーのコモディティ・リサーチ・インスティチュートを経営する。このほか、全米先物協会(NFA)登録のCTA(商品投資顧問業者)であるスタッフォード・トレーディング社も運営する。サウスカロライナ州のクレムソン公立大学で電気工学/コンピューター工学の学位を修得。著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ヒル,ジョン・R.
トレーディングシステムのテストと評価を行う業界最有力ニュースレター『フューチャーズ・トゥルース(Futures Truth)』の発行会社の創業者社長。株式専門テレビCNBCのゲストとしてたびたび出演するほか、さまざまな投資セミナーの人気講師でもある。オハイオ州立大学で化学工学の修士号を修得。
プルート,ジョージ
フューチャーズ・トゥルース社のリサーチ担当取締役。フューチャーズ誌に執筆するほか、ウォール・ストリート・ジャーナル紙やバロンズ誌の調査も行う。アッシュビルのノースカロライナ大学でコンピューター・サイエンスの理学士号を修得。
ヒル,ランディ
シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)やシカゴ商品取引所(CBOT)でのフロア業務を皮切りに、現在は先物ブローカーのコモディティ・インスティチュートを経営する。このほか、NFA(全米先物協会)登録のCTA(商品投資顧問業者)であるスタッフォード・トレーディング社も運営する。サウスカロライナ州のクレムソン公立大学で電気工学/コンピューター工学の学位を修得。
長尾 慎太郎
東京大学工学部原子力工学科卒。米系銀行でのオルタナティブ投資業務、および金スワップ取引、CTA(商品投資顧問)での資金運用を経て、現在は株式ファンドマネジャーとしてオルタナティブ運用を行う。マーケットに関連した時系列データをもとにしたシステムトレードを専門とする。
関本 博英
上智大学外国語学部英語学科を卒業。時事通信社・外国経済部を経て翻訳業に入る。国際労働機関(ILO)など国連関係の翻訳をはじめ、労働、経済、証券など多分野の翻訳に従事。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
トレーディングシステムのテストと評価を行う業界最有力ニュースレター『フューチャーズ・トゥルース(Futures Truth)』の発行会社の創業者社長。株式専門テレビCNBCのゲストとしてたびたび出演するほか、さまざまな投資セミナーの人気講師でもある。オハイオ州立大学で化学工学の修士号を修得。
プルート,ジョージ
フューチャーズ・トゥルース社のリサーチ担当取締役。フューチャーズ誌に執筆するほか、ウォール・ストリート・ジャーナル紙やバロンズ誌の調査も行う。アッシュビルのノースカロライナ大学でコンピューター・サイエンスの理学士号を修得。
ヒル,ランディ
シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)やシカゴ商品取引所(CBOT)でのフロア業務を皮切りに、現在は先物ブローカーのコモディティ・インスティチュートを経営する。このほか、NFA(全米先物協会)登録のCTA(商品投資顧問業者)であるスタッフォード・トレーディング社も運営する。サウスカロライナ州のクレムソン公立大学で電気工学/コンピューター工学の学位を修得。
長尾 慎太郎
東京大学工学部原子力工学科卒。米系銀行でのオルタナティブ投資業務、および金スワップ取引、CTA(商品投資顧問)での資金運用を経て、現在は株式ファンドマネジャーとしてオルタナティブ運用を行う。マーケットに関連した時系列データをもとにしたシステムトレードを専門とする。
関本 博英
上智大学外国語学部英語学科を卒業。時事通信社・外国経済部を経て翻訳業に入る。国際労働機関(ILO)など国連関係の翻訳をはじめ、労働、経済、証券など多分野の翻訳に従事。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
抜粋
妻と3人の子供があり、しかも多額の住宅ローンを抱えていたひとりの若いエンジニアが1950年代末に、1000ドルの軍資金を持ってマーケットの真理を探究し始めた。彼はウエスチングハウスなどの株式をいくらか買っていたが、ある日のこと、95%のレバレッジ(信用)がかけられる先物市場のことを耳にした。一般にエンジニアと呼ばれる人々は大学で難しい授業を受けてきたために、自分はほかの人よりも頭が良いと考えている。こうした思い込みは投資で成功することとは実は何の関係もないのだが、そのことはこの若いエンジニアがその後にたどった苦難の道を見れば明らかである。彼は砂糖を売買して3カ月もしないうちに1000ドルの元手を1万8000ドルに増やした。彼の机上の計算によれば、もっとうまくトレードしていれば、20万ドルまではもっていけたはずであった。
次なる一攫千金のマーケットを探していたとき、中西部の大豆畑で干ばつが発生するらしいといううわさを聞きつけた。そこでこの1万8000ドルの軍資金をすべて大豆に突っ込み、1時間ごとに気象局に電話して最新の天気予報を聞き始めた。大豆相場が値上がりするたびに、彼は証拠金目一杯に大豆を買い増していった。その結果、評価益は見る見るうちに8万ドルに達し、買い玉は200枚になった。天気予報では引き続き深刻な干ばつを予想していた金曜日、彼は大きな葉巻をくゆらし(当時の若いエリート幹部はよく会議の席でこうしていた)、シャンパングラスを片手に妻に向かってこう豪語したものである。「1億ドルから見れば、8万ドルもゼロも大差ないよ」。ところが土曜日の夜になると、中西部では過去100年間でも見られなかったような異常気象が起こった。天地がひっくり返るように天候が激変したのである。月曜日の朝までに中西部の大豆畑では干ばつどころか記録的な大豊作の予想となった。彼の手元に残った軍資金は5000ドル。それでもマイホームは手放さず、今後10年間の生活費を失わなかったのはラッキーだった。ここから得られる教訓は次の3つ。それは、(1)有頂天になってはいけないこと、(2)「知恵」をつけなければならないこと、(3)一度おカネを儲けられたところでは何回でも儲けるチャンスがあることである。
ここから彼の真理を求める旅が始まった。週末にはワシントンの議会図書館やニューヨークの公共図書館に足しげく通い、テクニカル分析に関する出版物を読みまくった。あるときにはこの道の権威者のドアをたたいたが、多くのドアは開かれず、開かれたドアはごくわずかだった。しかし1970年代初めに多くの市場が値上がりし、また銀市場でも儲けたことから、ようやく彼は会社勤めを辞めることができた。道楽転じて職業になったのである。彼は数年間にわたってペイン・ウエバーの先物市場レターに執筆するほか、テクニカルトレーディングについて何冊かの本を著した。
彼は1980年代半ばにフューチャーズ・トゥルース社を設立した。無意味なトレード手法におカネを払ったり、そうした知識を得るために何千ドルも使うことに嫌気がさしたのである。さらに彼の以前の出版物をコピーして、それを100ドルで売っている者もいた。それは優れたテクニカルツールだったが、トレーディングシステムそのものではなかった。フューチャーズ・トゥルース社の社是は、一般投資家向けに販売されたさまざまなトレーディングシステムの実際のパフォーマンス結果を公表することである。当社はこれまでに約130種のトレーディングシステムのパフォーマンスを検証し、そのニュースレターは全世界で刊行されている。
当社では「夢を売るベンダー(誇大表示やインチキなシステムの販売会社)」のトレーディングシステムのパフォーマンステストは行っていない。投資家からの問い合わせは相変わらず多いが、残念なことに彼らの多くは、十分に理解しないままにトレーディングシステムを購入し、それでトレードしている。一般にトレーディングシステムは初期費用よりもそのあとに多くの経費がかかるものであり、自分に合わないトレーディングシステムを購入して1万ドルを失うこともそれほど珍しいことではない。当社は何回も裁判に訴えられそうになった。このためニューヨークとシカゴの大手法律事務所に対して、この業界の専門出版物に1ページ大のうまい話のトレーディングシステムの広告が掲載されたときには当社に連絡するようにお願いしている。当社はトレーディングシステムに関する冷厳な事実しか公表していない。かつて販売されたあるトレーディングシステムを使ってトレードすれば数百万ドルは損をすると公表して、この会社から訴えられたこともあった(結局、この訴えは棄却された)。フューチャーズ・トゥルース社はこうした多くの夢を売るベンダーのトレーディングシステムを厳しく監視しているが、こうしたいかがわしい業者を一掃することはできないだろう。またあるときには、良心的で優れたシステムベンダーが当社にやってきて、そのシステムのパフォーマンス結果を公表してほしいと要請したこともあった。
一般投資家は夢のトレーディングシステムを求めているが、現実的な利益とドローダウン(引かされ幅)を表示しているシステムは買おうとしない。誠実なシステムベンダーは短期的な勝負では勝つことができないかもしれないが、長期的に生き残るのはこうしたベンダーだけである。5年前のこの業界の出版物を一目見れば、いかに多くの夢を売るシステムベンダーが消えていったかが分かるだろう。ここはおもしろい業界である。当社は「エクスカリバー・テスティング・ソフトウエア(Excalibur Testing Software)」にかけることで、さまざまなトレーディングシステムのパフォーマンスを検証している。われわれはこれまでに、各種市場のトレードに関して入手し得るほぼすべての手法を検証してきた。その結果明らかになったのは、投資家を金持ちにする「聖杯」または魔法の手法は存在しないという単純な事実である。しかし、さまざまな市場でエッジを得るためのトレード手法は確実に存在しており、本書ではまさにそのテーマを取り扱っている。要するに、そうしたエッジの見つけ方とそれを使ってさまざまな市場で実際におカネを儲ける方法である。
1980年代初めにコンピューターが爆発的に普及したため、株式や先物のトレーダーは強力なツールを手にすることができた。今や何年間ものデータをフォローしたトレーディングアイデアを瞬時に検証することができる。しかし残念なことに、まさにこうした便利さが、信じられないほどのリターンを作り出せるカーブ・フィッティングという統計上の幻想を生み出している。その結果は現実の世界のものではない。昨夜のテレビでも、こうしたカーブ・フィットされたトレーディングシステムを使えば大金持ちになれるというインフォマーシャル(やや長時間の説明的なコマーシャル)が流れていた。本書ではこうしたアプローチの偽りを検証するとともに、実際にマーケットでトレードするときに統計的に有利な各種のトレーディングアイデアも紹介する。 簡単に言えば、テクニカル分析とは市場の需要と供給の力関係を理解するためにヒストリカルなデータを検証することである。こうした作業がマーケットでトレードするときにその投資家にエッジをもたらし、安定した利益の出るトレード手法につながるのである。その意味では、テクニカル分析とはマーケットでトレードするときの実用的で有効なツールと言うこともできる。
ここで現在では最も優れている(と思われる)トレード手法のエピソードをひとつ紹介しよう。筆者はノースカロライナ州に農場を所有している。トレードをしていたある日のこと、牛たちが北の牧草地に向かうと小麦価格が上昇することに気づいた。最初はあまり気にかけなかったが、牛たちが北に向かうと必ず小麦相場が値上がりするのである。私は興奮を抑えることができなかった。ついに究極のトレード手法を見つけたんだ! 博士号を持つ農学者を雇ってこの不思議な現象を調査し、その答えを求めようとした。しかし、数カ月が経過したときに私はこの高給の農学者を解雇し、2人のハイスクールの学生を雇った。そして小麦を買うときはいつもこの学生たちに牛たちを北に連れていかせたのである。
バカバカしい話だって。そうかもしれない。でも土星の位置は銀相場の方向を暗示してくれるし、また季節的なパターンに従って2月15日に英ポンドを買い、3月3日にそれを売れば80%の確率で儲かると主張するその道の専門家とどこが違うというのか。
相場の動きを示すバーチャートは、市場の基本的な需要と供給の力関係を表している。ドンチャン・ブレイクアウト手法(相場が過去4週間の高値を上抜いたところを買い、過去4週間の安値を下抜いたら売る)を知っている人も少なくないだろうが、これが最初に紹介された数十年前から、その基本的なルールを守ってトレードすれば相場でコンスタントに利益を上げ続けられることが実証されている。そして今ではコンピューターのおかげで、こうしたさまざまなトレード手法が瞬時に検証できるのである。
トレードの成否にとってタイミングは不可欠の条件である。このタイミングの問題が解決されれば、その経済的報酬は計り知れない。本書で取り扱うのも主にタイミングの問題である。本書の内容はすべてテクニカル分析であり、ファンダメンタルズ分析は一切扱っていない。適切なチャート分析は投資家が知る必要のあるすべてのファンダメンタルズを明らかにする。チャートには市場のブルとベアの動きがすべて反映されている。ファンダメンタリストがある状況を説明するとき、彼はファンダメンタルズのある一面だけを強調するかもしれない。しかし、チャートには(彼がポジションを取っているときには)相場に対するその見通しはもとより、その他のあらゆる経済的な利害も映し出される。
読者の皆さんもテクニカル分析手法を研究し、それを実地に応用すれば、変動するすべての株式と先物市場に対処できるのである。ファンダメンタリストであればこんなことは不可能である。ファンダメンタルズ分析には変数があまりにも多すぎるし、そのなかには互いに矛盾するものもある。
フューチャーズ・トゥルース社は15年以上にわたって株式と先物市場のトレーディングシステムのテストと評価を行ってきた。その結果言えることだが、システマチックなメカニカル・システムでも長期的なトレードで利益を上げることは可能である。一般投資家もシステマチックなトレード手法を使って300億ドルを運用している商品ファンドと同じことができるのである。しかし現実には、投資家の90%が毎年損失を出している。さまざまなトレーディングシステムについて冷厳な事実を提供することがわれわれフューチャーズ・トゥルースの仕事である。当社の検証データを十分に活用すれば、投資家のそうした悲惨な結果の原因も明らかになるだろう。
次なる一攫千金のマーケットを探していたとき、中西部の大豆畑で干ばつが発生するらしいといううわさを聞きつけた。そこでこの1万8000ドルの軍資金をすべて大豆に突っ込み、1時間ごとに気象局に電話して最新の天気予報を聞き始めた。大豆相場が値上がりするたびに、彼は証拠金目一杯に大豆を買い増していった。その結果、評価益は見る見るうちに8万ドルに達し、買い玉は200枚になった。天気予報では引き続き深刻な干ばつを予想していた金曜日、彼は大きな葉巻をくゆらし(当時の若いエリート幹部はよく会議の席でこうしていた)、シャンパングラスを片手に妻に向かってこう豪語したものである。「1億ドルから見れば、8万ドルもゼロも大差ないよ」。ところが土曜日の夜になると、中西部では過去100年間でも見られなかったような異常気象が起こった。天地がひっくり返るように天候が激変したのである。月曜日の朝までに中西部の大豆畑では干ばつどころか記録的な大豊作の予想となった。彼の手元に残った軍資金は5000ドル。それでもマイホームは手放さず、今後10年間の生活費を失わなかったのはラッキーだった。ここから得られる教訓は次の3つ。それは、(1)有頂天になってはいけないこと、(2)「知恵」をつけなければならないこと、(3)一度おカネを儲けられたところでは何回でも儲けるチャンスがあることである。
ここから彼の真理を求める旅が始まった。週末にはワシントンの議会図書館やニューヨークの公共図書館に足しげく通い、テクニカル分析に関する出版物を読みまくった。あるときにはこの道の権威者のドアをたたいたが、多くのドアは開かれず、開かれたドアはごくわずかだった。しかし1970年代初めに多くの市場が値上がりし、また銀市場でも儲けたことから、ようやく彼は会社勤めを辞めることができた。道楽転じて職業になったのである。彼は数年間にわたってペイン・ウエバーの先物市場レターに執筆するほか、テクニカルトレーディングについて何冊かの本を著した。
彼は1980年代半ばにフューチャーズ・トゥルース社を設立した。無意味なトレード手法におカネを払ったり、そうした知識を得るために何千ドルも使うことに嫌気がさしたのである。さらに彼の以前の出版物をコピーして、それを100ドルで売っている者もいた。それは優れたテクニカルツールだったが、トレーディングシステムそのものではなかった。フューチャーズ・トゥルース社の社是は、一般投資家向けに販売されたさまざまなトレーディングシステムの実際のパフォーマンス結果を公表することである。当社はこれまでに約130種のトレーディングシステムのパフォーマンスを検証し、そのニュースレターは全世界で刊行されている。
当社では「夢を売るベンダー(誇大表示やインチキなシステムの販売会社)」のトレーディングシステムのパフォーマンステストは行っていない。投資家からの問い合わせは相変わらず多いが、残念なことに彼らの多くは、十分に理解しないままにトレーディングシステムを購入し、それでトレードしている。一般にトレーディングシステムは初期費用よりもそのあとに多くの経費がかかるものであり、自分に合わないトレーディングシステムを購入して1万ドルを失うこともそれほど珍しいことではない。当社は何回も裁判に訴えられそうになった。このためニューヨークとシカゴの大手法律事務所に対して、この業界の専門出版物に1ページ大のうまい話のトレーディングシステムの広告が掲載されたときには当社に連絡するようにお願いしている。当社はトレーディングシステムに関する冷厳な事実しか公表していない。かつて販売されたあるトレーディングシステムを使ってトレードすれば数百万ドルは損をすると公表して、この会社から訴えられたこともあった(結局、この訴えは棄却された)。フューチャーズ・トゥルース社はこうした多くの夢を売るベンダーのトレーディングシステムを厳しく監視しているが、こうしたいかがわしい業者を一掃することはできないだろう。またあるときには、良心的で優れたシステムベンダーが当社にやってきて、そのシステムのパフォーマンス結果を公表してほしいと要請したこともあった。
一般投資家は夢のトレーディングシステムを求めているが、現実的な利益とドローダウン(引かされ幅)を表示しているシステムは買おうとしない。誠実なシステムベンダーは短期的な勝負では勝つことができないかもしれないが、長期的に生き残るのはこうしたベンダーだけである。5年前のこの業界の出版物を一目見れば、いかに多くの夢を売るシステムベンダーが消えていったかが分かるだろう。ここはおもしろい業界である。当社は「エクスカリバー・テスティング・ソフトウエア(Excalibur Testing Software)」にかけることで、さまざまなトレーディングシステムのパフォーマンスを検証している。われわれはこれまでに、各種市場のトレードに関して入手し得るほぼすべての手法を検証してきた。その結果明らかになったのは、投資家を金持ちにする「聖杯」または魔法の手法は存在しないという単純な事実である。しかし、さまざまな市場でエッジを得るためのトレード手法は確実に存在しており、本書ではまさにそのテーマを取り扱っている。要するに、そうしたエッジの見つけ方とそれを使ってさまざまな市場で実際におカネを儲ける方法である。
1980年代初めにコンピューターが爆発的に普及したため、株式や先物のトレーダーは強力なツールを手にすることができた。今や何年間ものデータをフォローしたトレーディングアイデアを瞬時に検証することができる。しかし残念なことに、まさにこうした便利さが、信じられないほどのリターンを作り出せるカーブ・フィッティングという統計上の幻想を生み出している。その結果は現実の世界のものではない。昨夜のテレビでも、こうしたカーブ・フィットされたトレーディングシステムを使えば大金持ちになれるというインフォマーシャル(やや長時間の説明的なコマーシャル)が流れていた。本書ではこうしたアプローチの偽りを検証するとともに、実際にマーケットでトレードするときに統計的に有利な各種のトレーディングアイデアも紹介する。 簡単に言えば、テクニカル分析とは市場の需要と供給の力関係を理解するためにヒストリカルなデータを検証することである。こうした作業がマーケットでトレードするときにその投資家にエッジをもたらし、安定した利益の出るトレード手法につながるのである。その意味では、テクニカル分析とはマーケットでトレードするときの実用的で有効なツールと言うこともできる。
ここで現在では最も優れている(と思われる)トレード手法のエピソードをひとつ紹介しよう。筆者はノースカロライナ州に農場を所有している。トレードをしていたある日のこと、牛たちが北の牧草地に向かうと小麦価格が上昇することに気づいた。最初はあまり気にかけなかったが、牛たちが北に向かうと必ず小麦相場が値上がりするのである。私は興奮を抑えることができなかった。ついに究極のトレード手法を見つけたんだ! 博士号を持つ農学者を雇ってこの不思議な現象を調査し、その答えを求めようとした。しかし、数カ月が経過したときに私はこの高給の農学者を解雇し、2人のハイスクールの学生を雇った。そして小麦を買うときはいつもこの学生たちに牛たちを北に連れていかせたのである。
バカバカしい話だって。そうかもしれない。でも土星の位置は銀相場の方向を暗示してくれるし、また季節的なパターンに従って2月15日に英ポンドを買い、3月3日にそれを売れば80%の確率で儲かると主張するその道の専門家とどこが違うというのか。
相場の動きを示すバーチャートは、市場の基本的な需要と供給の力関係を表している。ドンチャン・ブレイクアウト手法(相場が過去4週間の高値を上抜いたところを買い、過去4週間の安値を下抜いたら売る)を知っている人も少なくないだろうが、これが最初に紹介された数十年前から、その基本的なルールを守ってトレードすれば相場でコンスタントに利益を上げ続けられることが実証されている。そして今ではコンピューターのおかげで、こうしたさまざまなトレード手法が瞬時に検証できるのである。
トレードの成否にとってタイミングは不可欠の条件である。このタイミングの問題が解決されれば、その経済的報酬は計り知れない。本書で取り扱うのも主にタイミングの問題である。本書の内容はすべてテクニカル分析であり、ファンダメンタルズ分析は一切扱っていない。適切なチャート分析は投資家が知る必要のあるすべてのファンダメンタルズを明らかにする。チャートには市場のブルとベアの動きがすべて反映されている。ファンダメンタリストがある状況を説明するとき、彼はファンダメンタルズのある一面だけを強調するかもしれない。しかし、チャートには(彼がポジションを取っているときには)相場に対するその見通しはもとより、その他のあらゆる経済的な利害も映し出される。
読者の皆さんもテクニカル分析手法を研究し、それを実地に応用すれば、変動するすべての株式と先物市場に対処できるのである。ファンダメンタリストであればこんなことは不可能である。ファンダメンタルズ分析には変数があまりにも多すぎるし、そのなかには互いに矛盾するものもある。
フューチャーズ・トゥルース社は15年以上にわたって株式と先物市場のトレーディングシステムのテストと評価を行ってきた。その結果言えることだが、システマチックなメカニカル・システムでも長期的なトレードで利益を上げることは可能である。一般投資家もシステマチックなトレード手法を使って300億ドルを運用している商品ファンドと同じことができるのである。しかし現実には、投資家の90%が毎年損失を出している。さまざまなトレーディングシステムについて冷厳な事実を提供することがわれわれフューチャーズ・トゥルースの仕事である。当社の検証データを十分に活用すれば、投資家のそうした悲惨な結果の原因も明らかになるだろう。