・・・実際は「著者が二次創作したユースティアの過去編」と考えた方がいいかと思います。
舞台はカイムがまだ不触金鎖にいた頃の話です。
しかしながら公式的な番外編ではなく、あくまでこの著者の作り出した過去編のようで、原作本編とは設定が違う部分が多々あります。
それを知らないまま読むと「???」と違和感だらけで進むことになりますので注意が必要です。
その本編との食い違いについては作者コメなどでも全く触れていないので、あえてそうしたのか、それとも著者が読み込み不足なのか図りかねるところがあります。
例を挙げると、
・ベルナドの出生の秘密をカイムが知っている。(組織の誰でも知っている?)
・ガウと顔合わせをしている為、原作が初対面ではなくなった。
・ジークと仲違いをしてメルトに愛想を尽かされた時のエピソードが違う。
などなど・・・。
他レーベルでのエリス編を読んだ直後だった為、非常に違和感を感じました。
あとイラストも悪くは無いのですが(むしろ上手いと思いますが)、本編の7年以上前にしてはエリスが育ちすぎといった感じもしますし、登場人物全員が7年前と全く同じ服装なのもどうかと・・・。
それとも、原作では組織にいた頃は7年前でしたが、この本ではそんな昔の話ではないということなのでしょうか・・・?
うーん、よくわからん。
また、文体や描写が若干軽い感じを受ける為、テキストでは暗いイメージを書きたいんだろうなと思う部分でもあまり深刻に見えません。
ここは好みが分かれるかもしれません。
良い点としては・・・うーん、クローディアの出番が結構多い点でしょうか。
7年前から娼婦をやってる売れっ子クローディア・・・7年もずっとトップクラスの売り上げを誇る娼婦・・・原作でも当時からいたって描写ありましたっけ?
そんな感じで、原作を知らないとあまり面白くはなく、逆に知ってる人ほど疑問に苛まれる、そんな一冊でした。