題名の通り、さまざまな植物の種子について、なぜこういう作りになっているのか、植物の知恵がどのように種子の形態に反映されているのかが丁寧にかかれてあります。
第一章: 自然を利用するタネたち、第二章: 動物を利用するタネたち、第三章:みずからタネを飛ばす植物たち、の三章立て。掲載されている植物種は大きく32種ですが、「コラム」と題する記事が全部で9つあり、その中でも多くの植物のタネたちに触れられています。特に、コラムの「実物大タネ図鑑」「世界のタネ」は面白かったです。
文体は「です・ます」調で丁寧な書かれ方をしているので読みやすく、またタネのカラー拡大写真、タネの散布の仕組みについての挿絵図、樹木の花の写真(小さいですが)などがしっかり載っていて、目で見ていても新鮮な感じがします。
掲載植物種が少ないのは難点といえましょうが、図鑑ではうかがい知ることのできない、タネの秘密について大まかに知ることができるという意味で、初心者向けには非常に成功している本だと思います。
総合して5つ星としたいと思います。